Dobermann multipista dc fdt レビュー
Nordica Dobermann Multipista DC FDTの詳細レビュー:Energy 2 Ti DC、ウエスト74 mm、TPX 13 Royal FDT、160–185 cm。乗り味、ターン、長所と短所、スペック。
概要
Dobermann Multipista DC FDTは、Nordicaの2026/27年新シリーズ「Multipista」の最上位モデルです。レーススキーの狭い守備範囲を避けつつ、ゲレンデでレース級のグリップを求めるスキーヤーに向けたモデルです。Nordicaは「山で最も万能なカービングスキー」と表現し、キャッチコピーは「Double the core. Double the fun.」です。要点は、ウエスト74 mm、Multi-Condition Shape、Energy 2 Ti DC構造の2枚のチタナール、そしてFDT Race Plate Pro Nに工場装着されたTPX 13 Royal FDTビンディング。長さは160〜185 cmの6サイズ(製品コード0A6625)です。シェイプが同じでもチタナール1枚・TPX 12ビンディングのNordica Multipista dc 74 ti fdtとは別モデルです。
雪上パフォーマンス
スペック上は、脚力のあるゲレンデスキーヤー向けのスキーです。Nordicaは硬いバーンで正確かつパワフル、コース脇の荒れた雪では衝撃吸収性が高く軽快だと説明しています。ラディウスは160 cmの14 mから185 cmの16.5 mまでで、自然なターンはタイトなスラロームではなく中回りのカービングです。オンピステロッカーを備えた幅広のトップはターンの入りを容易にし、テールの形状はターンの頂点でスキーを支えるよう設計されています。ダブルウッドコアを2枚の金属で挟む構造は、高速で落ち着いた重厚な乗り味を示唆し、工場出荷時のエッジ角(ベース0.9°、サイド87.5°)もレース寄りのシャープなチューンを示しています。ゲレンデ外では、ウエスト74 mm・トップ最大121 mmのため、浮力は数センチの新雪程度に限られます。
構造とスペックの解説
- 構造:Energy 2 Ti DC(Double Core 2 Titanal)。2つのウッドコアの間にPulseエラストマー層を挟み、各コアをチタナール層で補強。
- 素材:Performance Wood + Metal + Double Core + Sidewall + Carbon。
- シェイプ:Multi-Condition Shape。ゲレンデ用レースプロファイルに、オールマウンテン由来のトップとテールを組み合わせた形状。
- プロファイル:表記はFull Camber。幅広トップにNordicaのOn-piste Rockerを採用。
- システム:FDT Race Plate Pro N+TPX 13 Royal FDTビンディング、DIN 4〜13。
- サイドカット:117-74-95 mm(160)、118-74-96(165)、119-74-97(170・175)、120-74-98(180)、121-74-99(185)。
- ラディウス:14 / 14.5 / 15 / 15.5 / 16 / 16.5 m。
- 重量:Nordicaの公表値はペアで3,040〜3,780 g、1本あたり1,520 g(160)〜1,890 g(185)。
誰に向くか、競合との比較
整地されたゲレンデで過ごす時間が長く、スピードに乗ったカービングを好み、午後に雪が緩んでも落ち着いたスキーを求める上級者・エキスパート向けです。Nordicaのラインナップでは、Nordica Multipista dc 74 ti fdtが160〜185 cmで同じサイドカットとラディウスを持ちながら、チタナール1枚・TPX 12ビンディングで、150と155 cmも用意されています。より扱いやすく価格も抑えた選択肢です。Nordica Multipista dc 80 ti fdtはゲレンデ外に出ることが多い人向けの80 mm幅版です。他ブランドでは、Rossignol Hero elite mt tiがテール109 mmとやや幅広の74 mmチタナール系ゲレンデスキー、Atomic Redster q9が同じく脚力のあるスキーヤーを狙った75 mmのフルキャンバーのシステムスキーです。
良い点、注意点、結論
良い点
- 2枚のチタナールとダブルウッドコアによる、振動吸収性の高い安定した乗り味。
- 14〜16.5 mの中程度のラディウスで、速く丸いカービングターンに合う。
- ロッカー付きトップで、純粋なレーススキーよりターンに入りやすい。
- DIN最大13のTPX 13 Royalビンディングで、体重のある力強いスキーヤーにも対応。
注意点
- 工場装着のプレートとビンディングのため、ツアーや他ビンディングには使えない。
- チタナール1枚のMultipista 74より重く、低速では扱いに力が要る。
- 最短が160 cmのため、小柄で軽いスキーヤーには選択肢が少ない。
- ウエスト74 mmではゲレンデ外の浮力はほとんど期待できない。
結論: Multipistaシリーズで最もパワフルな1本。高速での安定性と午後の緩んだ雪への対応力を求める脚力のあるスキーヤー向けの、2枚メタルのカービングスキーです。軽量・穏やかな滑りを好む人にはチタナール1枚のMultipista 74が合います。
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ユーザーレビュー

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