Worldcup rebels e speed レビュー
Head Worldcup Rebels e-Speedの詳細レビュー:モミ/ブナコア、アルミ合金、EMC、ABSサイドウォール、114-68-99 mm、15〜19 m。乗り味、ターン特性、長所と短所、スペックを解説。
概要
Worldcup Rebels e-Speedは、フルPro仕様までは要らないけれどレーススキーの安定性が欲しいスキーヤーに向けた、HEADのGSカーバーです。26/27モデルはSpeed Blueデザインで、トップ114 mm、ウエスト68 mm、テール99 mmのサイドカットを5つの全長(165〜185 cm)で共有し、ラディウスは165 cmの15.1 mから185 cmの19.4 mまで、180 cmでは18.2 mです。HEAD自身の言葉を借りれば「GSターンこそe-Speedの得意分野」であり、レース構造を土台にしつつ「FISレーススキーより寛容」なスキーと説明しています。レースプレート付きのセットとして販売され、標準ビンディングはProtector+ FF 14 GWです。
雪上パフォーマンス
スペック表のすべてが、硬いバーンでの長く速いカービングターンを指し示しています。フルキャンバーのプロファイル(head.comではトップロッカー0 %、キャンバー100 %、テールロッカー0 %)と68 mmのウエストが長い有効エッジを生み、モミ/ブナのコアにアルミ合金層とEMC圧電ダンピングを組み合わせた構造は、高速で雪面が荒れてきてもスキーを落ち着かせるための設計です。e-Speed Proと比べると、e-SpeedはProの耐久性の高いレースサイドウォールをABSサイドウォールに置き換え、積層にグラスファイバーを加えています。さらに足元は3 mm広く、同じ長さでラディウスは3〜4 m短くなっています。スペック上はそれが、たわませやすく中速でも回しやすいスキーにつながるはずで、HEADのいう「ターンに入りやすい」とはこのことでしょう。それでも重量級のフルキャンバーのレースカーバーであることに変わりはありません。HEAD公表値は180 cmで1本2460 g(ビンディングなし)で、強く前に乗るポジションが報われるスキーであり、ピボットを使った小回りや柔らかい雪のために作られてはいません。
構造とスペックの解説
- コア:モミ/ブナのウッドコア。
- メタルとグラス:高品質アルミ合金層とグラスファイバー。
- グラフェン:積層に用いられるHEADの軽量補強材。
- EMC:Energy Management Circuit。前後のセラミック圧電プレートが振動を電気エネルギーに変換してスキーを減衰させる。
- サイドウォール:ABSサイドウォール、全長サンドイッチ構造。
- ソール:RD Race Structured UHM Cベース。
- プロファイル:Rebel Camber — キャンバー100 %、ロッカーなし。
- プレートとビンディング:レースプレート、Protector+ FF 14 GWとのセット販売(Protector+ FF ST 16 GW、Freeflex ST 16、Freeflex 14 GW、Freeflex 11 Race、Freeflex 11 GWも選択可)。
- 寸法:全長で114-68-99 mm。
- ラディウス:15.1 m(165)、16.1 m(170)、17.1 m(175)、18.2 m(180)、19.4 m(185)。
- 重量:180 cmで1本2460 g、ビンディングなし(HEAD公表値)。
- 長さ:165、170、175、180、185 cm。
誰に向くか、競合との比較
e-Speedは、中〜大回りのアークを刻み、軽快さよりも減衰性が高く雪面に張り付くようなスキーを求める上級者からエキスパートの圧雪バーン派に向いています。HEADのラインナップでは、e-Speed Proがより硬く細い65 mm幅でラディウス18〜22 mの上位版、Head worldcup rebels e gsr(68 mm、11.9〜15.7 m)がよりタイトなGSカーバー、Head Supershape e speed(68 mm、11.5〜16.6 m)が同じ発想をより万能にしたSupershape版です。HEAD以外で最も近いのはSalomon Equipe gs 12(68 mm、16〜18 m、レースプレート付き、プレート込みで1本2400〜2480 g)で、Atomic Redster g9(67 mm、15〜18 m)とVolkl Racetiger gs(67 mm、15〜18 m)も比較対象になるレクリエーションGSレースカーバーです。
良い点、注意点、結論
良い点
- モミ/ブナコア、アルミ合金、EMCダンピングを備えたレース構造を、Proより一段下の価格で。
- 165〜185 cmの5サイズ展開で、ラディウスは15〜19 m。
- 100 %キャンバーと長い有効エッジによる硬い雪での安定性。
- レースプレートとProtector+ FF 14 GWビンディングがセットに含まれる。
注意点
- 180 cmで1本2460 gと、e-Speed Proより軽いどころか重い。
- GSスペシャリストであり、狭い・混雑したゲレンデにはラディウスが長い。
- 柔らかい雪、コブ、低速では助けてくれない。
- セットビンディングのため、選択肢はHEAD/Tyroliaのレースビンディングに限られる。
結論: e-Speedは、HEAD Worldcup RebelsのGSカービングへの堅実な入口です。Proと同じモミ/ブナコア、メタル、EMCを備えつつ、やや短いラディウスと要求度の低いフレックスを持ちます。ロングターンに生きる強い圧雪バーン派には十分応えてくれるでしょう。小回りを望むなら、e-Raceかe-SLを検討してください。
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