Faction Dancer 89 Ti — レビュー
概要
Faction Dancer 89 Ti は26/27年に刷新されたDancerシリーズにおけるメタル入りのデイリードライバーです。ポプラコアを2枚の極薄チタナルで挟み、126-89-115 mmの楕円サイドカットとProgressive Flat Tailを採用しています。メタルレスの Dancer 89 と比べて179 cmで約80 g重く、ライブリーさより硬めのバーンや荒れた雪面での落ち着きに振っています。
雪上でのパフォーマンス
荷重下ではTi版はメタルレス版がバタつき始める領域でも静粛に走ります。整地から荒れたバーンまで中弧気味に攻めたいスキーヤーには、こちらが自然な選択です。楕円サイドカットのおかげで短弧も自然にまとまり、チタナルはレースプレートのように固くは組まれていないため、ピボットやスラッシュも可能。ハードバーンでのグリップは89 mmとしては強く、テールは荷重を抜くと素直にリリースします。深雪は控えめなティップロッカーと89 mmセンターでは限定的で、あくまで硬めコンディション向けのオールマウンテンです。
構造とスペック
Tiシャシーは軽量ポプラコア、Dual Span Titanal、Progressive Flat Tailの組み合わせ。173 cmで1片1700 g、179 cmで1830 gと公表され、メタルレス版との差はチタナル2枚ぶんの約80 gです。サイドカットは126/89/115 mm、半径は173 cmで17 m、179 cmで18 m。展開サイズは153/159/166/173/179/185 cm。
対象スキーヤーと比較
Dancer 89 Ti は、レースカーブ的な発想ではなくモダンなテールリリースを持つ、しっかりしたメタル入り89 mmオールマウンテンを求める上級リゾートスキーヤー向きです。Head Kore x 90 lyt pr と比べるとやや重く、硬めの弧で有効エッジ感が長め。Nordica Enforcer 89 に対しては明確に軽く俊敏ながら落ち着きは保っており、K2 Mindbender 89Ti と比べるとMindbenderの剛性感を少し譲る代わりに、楕円由来のより速いカーブ感覚を提供します。
良い点、注意点、結論
良い点
- デュアルチタナルによりスピード時に静粛。
- 楕円サイドカットのおかげでメタル入りでもターン初動が軽い。
- Tiオールマウンテンとして予測しやすいテールリリース。
- 153〜185 cmの6サイズ展開で幅広い体格に対応。
注意点
- メタルレス Dancer 89 より重く遊び心は控えめ。
- 本格深雪にはセンター幅とロッカーが足りない。
- 足元は硬めで低速では能動的な操作が必要。
結論: Dancerラインのオールマウンテン主力機 — Factionが目指す楕円形状のモダンな感触を保ちながら、しっかりとした落ち着きを提供するチタナル89 mmです。

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