更新日 2026.10.19
スキーレビュー · Volkl · 26-27 シーズン

Peregrine xt レビュー

Völkl Peregrine XTの詳細レビュー:木製コア、Center Sidewall、ティップロッカー、ウエスト76 mm、vMotion 11 GWシステム。乗り味、ターン特性、長所と短所、スペックを解説。

スペック4 レングス · タップで切替
ウエスト
76mm
全レングス共通
トップ
124mm
全レングス共通
テール
105mm
全レングス共通
ラディウス
12.7m
レングスにより異なる · 12.7–17.3
1本あたり重量
1570g
このレングスのみ

概要

Peregrine XTは、26/27シーズンのフォルクルPeregrineピステ系ラインの入門モデルで、vMotion 1 GWインターフェースとMarker vMotion 11 GWビンディングを組み合わせたシステムスキーとして提供されます。フォルクルは「カービング技術を磨きたい意欲的な初級者」向けと位置付け、より柔らかいPeregrine MTと上位のスポーティなモデルとの間を埋める存在だとしています。形状は現代的なオールラウンドカーバーで、全長で124-76-105 mm、ラディウスは154 cmで12.7 m、161 cmで14.2 m、168 cmで15.7 m、175 cmで17.3 mです。フォルクルの公表重量はスキー単体で1,570 g(ビンディング付きで2,362 g)で、小売店の表ではこれが154 cmの数値とされています。

雪上パフォーマンス

スペック上、XTは速さよりもカービングを「簡単に」感じさせるための設計です。ティップロッカーによりシャベルが早めに雪面を捉え、抜けも穏やかなので、ずらすターンとカービングターンが引っかかりなくつながります。76 mmのウエストは、オールマウンテン級の幅としてはエッジの切り替えが速い部類です。フォルクルのPU構造に木製コアを組み込むことで、下位のコンポジットコア機より落ち着いたフレックスになり、Center Sidewall(ビンディング下は部分サイドウォール、ティップとテールはキャップ)は、フルサイドウォールのレースカーバーほどの食いつきはないものの、硬い圧雪で十分なグリップを与えます。主要長の14〜16 mのラディウスは中回りとゆったりしたクルージング向きで、構造から見るとレースカーバー並みの速度域では頼りなさが出るでしょう。あくまでピステ優先のスキーで、荒れた雪には対応できる幅ですが、パウダーを狙う板ではありません。

構造とスペックの解説

  • コア:Woodcore。フォルクルのPU構造に木製コアを組み込んだもの。
  • サイドウォール:Center Sidewall。スキー中央部の部分サイドウォールと薄型の3D.Ridge構造の組み合わせ。
  • プロファイル:ティップロッカー、中央からテールまでキャンバー。
  • ソール:シンタードのP-Tex 2100、エッジ角1.4°/87.6°。
  • ビンディング:vMotion 1 GWインターフェース、プレート取付済み、Marker vMotion 11 GW(DIN 3-11)付属、GripWalk対応。
  • 寸法:全長で124-76-105 mm(154、161、168、175 cm)。
  • ラディウス:12.7 / 14.2 / 15.7 / 17.3 m。
  • 重量:スキー単体1,570 g、ビンディング付き2,362 g(154 cm)。

誰に向くか、競合との比較

XTはパラレルターンが身につき、きれいなカービングを学ぶための寛容なスキーを求める中級者、そしてスポーティなPeregrineでは疲れてしまう軽量または控えめな滑りのスキーヤーに向きます。フォルクルのラインナップでは、Volkl Peregrine 76が本格派の兄貴分で、同じ76 mmウエストながら硬く格段に要求度の高い構造と16〜19 mのラディウスを持ち、強いカーバー向けです。Volkl Peregrine 78は幅、ティップ&テールロッカー、Lowrideシステムを加え、同程度の技術レベルでよりオールマウンテン寄りの感触になります。他社では、Atomic Redster q5(76.5 mm)が同じイージーカーバー枠の比較対象、Fischer The curv gt 76はグリップと要求度で一段上、Salomon S max n8(72 mm)はピステ専用のやや細い選択肢です。

良い点、注意点、結論

良い点

  • 木製コアとCenter Sidewallにより、一般的な入門用コンポジットスキーより安定感がある。
  • ティップロッカーと76 mmウエストでターン導入とエッジ切り替えが容易。
  • vMotion 11 GWビンディング付きの完成システムでGripWalk対応。
  • 154〜175 cmの4サイズで多くの体格をカバー。
  • 木製コアのフォルクルとしては手頃な価格。

注意点

  • システムビンディングのため選択肢が限られ、重量も増える(ビンディング込みで1本約2.4 kg)。
  • 部分サイドウォールはアイスバーンでフルサイドウォールのカーバーに及ばない。
  • 強く速いスキーヤーはすぐに物足りなくなる。
  • 154 cm未満の長さがない。

結論: Peregrine XTは、木製コア、扱いやすいティップロッカー、ビンディング一式を手頃な価格でまとめた、初めての「本格」カービングスキーとして賢い選択です。カービングを学ぶために買い、もっと求めるようになったらPeregrine 76や78へ進みましょう。

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