Montero ar pro レビュー
Stöckli Montero AR Proの詳細レビュー:128-84-114のオールマウンテン、Titecアルミトップ、レーシングサイドウォール、Race Base。乗り味、ターン特性、長所と短所、スペックを解説。
概要
Montero AR Proは26/27シーズンの新モデルで、シュテックリのMonteroオールマウンテンラインの頂点に位置し、ベースとなったMontero ARの上に立つ一台です。ジオメトリーはARと共通で、全サイズで128-84-114 mm、ラディウスは165 cmの14.2 mから185 cmの18.4 mまで。Proが加えるのはレース部門由来の素材です。グラフィックを金属に直接プリントしたTitecアルミニウムのトップ層、Racing Sidewalls Black、そしてグラファイト含有量を高めたRace Base。シュテックリの公称重量はペアで3.52〜4.20 kg、つまり1本あたり1,760〜2,100 gで、stoeckli.chでは板単体が1,499 EURから、Strive 13D D92ビンディングはオプション扱いです。
雪上パフォーマンス
スペック上は、より硬く、よりダイレクトなシャシーを得たMontero ARです。硬めの樹脂とカーボンブラックを配合したフェノール製サイドウォールはエッジへの力の伝達を速めるためのもので、Full Edge Contactの形状は最幅部を前後に離すことで、板を傾けたときに接雪するエッジを長くします。構造から読み取れるのは、硬い雪面で前傾を保って踏み込むスキーヤーに応える板だということ。14〜18 mのラディウスでの強いグリップ、高速での安定、84 mmのウエストとしては速いエッジの切り替えが期待できます。トップとテールのアルミニウムにS字の切り欠きを入れたFlex Torsion Controlが先端部のねじれ剛性を落としているため、金属量から想像するよりターン導入は容易なはずです。ゲレンデ外では、All Mountain Rocker(高さ70 mm、長さ400 mm)と延長されたTail Rockerが荒れた雪やときどきのパウダーの朝に十分な浮力と抜けの良さを与えますが、84 mm幅で1本約2 kgというスペックからして、これはあくまでピステ寄りのオールマウンテンであり、フリーライド用の道具ではありません。
構造とスペックの解説
- 構造:Sandwich System、スイス・マルタースでのSwiss made。
- トップ層:Titecアルミニウム、デザインを金属に直接プリント。
- サイドウォール:Racing Sidewalls Black(硬めの樹脂とカーボンブラックを配合したフェノール)。
- ソール:Race Base / Racing-Graphite、グラファイト含有量を高めて滑走性と耐摩耗性を向上。
- エッジ:Solid Metal Edge Light。
- 形状:Full Edge Contact、トップとテールのアルミニウムにFlex Torsion Controlの切り欠き。
- プロファイル:All Mountain Rocker(70 mm / 400 mm)、足下キャンバー、延長Tail Rocker。
- 寸法:全サイズで128-84-114 mm。
- ラディウス:14.2 m(165)、15.2 m(170)、16.3 m(175)、17.3 m(180)、18.4 m(185)。
- 重量:1本あたり1,760 / 1,785 / 1,900 / 2,000 / 2,100 g(165〜185)、シュテックリのペア重量から算出。
- 板単体で販売、stoeckli.chではStrive 13D D92がオプション。
誰に向くか、競合との比較
AR Proは、滞在時間の大半を圧雪斜面で過ごし、速く滑り、柔らかい万能板ではなくレース由来の精度を持つ84 mmの一台を求める上級〜エキスパートスキーヤーのための板です。中速域で滑る、あるいはもっと寛容さが欲しいなら、通常のStockli Montero arが同じサイドカットとラディウスを標準のMontero構造で提供し、Stockli Montero ar classicは昨季グラフィックで同じ内容をより安く手に入れられます。シュテックリ以外では、Head Supershape e titanが最も近い84 mmの硬雪スペシャリスト、Kästle MX84はアルプス発のもう一つのプレミアムなメタル84、Volkl Mantra 84とBlizzard Anomaly 84はよりオフピステ志向の強い、骨太なオールマウンテンの選択肢です。
良い点、注意点、結論
良い点
- Racing Sidewalls BlackとRace Baseによるダイレクトな力の伝達と滑走性。
- Full Edge ContactとFlex Torsion Control:強いグリップと容易なターン導入の両立。
- 165〜185 cmの5サイズ、それぞれ固有のラディウス(14.2〜18.4 m)。
- プレミアムな仕上げのスイス製Titecアルミニウム構造。
注意点
- 板単体で1,499 EURと、最上位の価格帯。
- 長いサイズで1本1.9〜2.1 kgはオールマウンテンとしては重い。
- レース由来の素材は、速度と前傾がなければ本領を発揮しない。
- 板単体販売のため、Strive 13D D92を付けるとさらに350 EUR。
結論: Montero AR Proは、Montero ARを硬雪向けの精密機械に仕立て直した板です。同じ128-84-114の形状に、より硬いレース由来のシャシー。圧雪を高速でカービングし、ときどきオフピステに出るエキスパートには最高の相棒ですが、それ以外の人には通常のARの方が合うでしょう。
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