ストックリー Montero AS Classic – レビュー
概要
ストックリー Montero AS Classic は「オールマウンテンスラローム」的性格を持つ一台。ウエスト76 mm、切り替えは超俊敏、アイスでも刺さるエッジグリップ、そしてこの幅としては驚くほどの安定感。純レーシング寄りほどタイトではなく、午後の荒れにも動じにくいフロントサイド(整地)カービングスキーです。ショート〜ミディアムターンをエネルギッシュかつ正確に刻みたい上級者に最適。
適するスキーヤー/不向きなスキーヤー
- 適する: 上級〜エキスパート。エッジホールド、反発、俊敏性を重視するカービング志向。
- まあ適する: 中上級で、より大きなエッジ角に挑戦したいスキーヤー。
- 不向き: 完全な初心者、ディープパウダーの浮力を最優先する人。
滑走性能
- 圧雪・カービング: エッジの食いつきが即時で、ライン取りは外科的な精度。高いねじれ剛性がハードパックやアイスでも強力なグリップを発揮。76 mmにしては直進安定性が高く、前寄りで積極的に踏むほど応えてくれます。
- 荒れ・午後のザラメ: ノーズロッカーとFlex Torsion Controlがターン導入を滑らかにし、荒れた雪面でも挙動を落ち着かせます。とはいえ76 mmなので、重いモサ雪では80–84 mmよりも外乱を拾いやすい側面も。
- コブ・林間: 切り返しが軽快でテールも十分サポート。テールは力強く、後傾はシビアに出ます。
- アイス: 極めて高いエッジグリップと安心感—ストックリーらしさ。
- パウダー: 浮力は限定的。〜10 cm程度なら許容範囲、それ以上はAX/ARなど幅広モデルが有利。
比較
- Montero AX(80 mm): より遊びやすくオールマウンテン性が高い。ASはエッジ切り替えが速く、スラローム寄りの性格。
- Montero AR(84 mm): 最もダンピングが効き、高速安定性に優れる。ASは反応が速くショート〜ミドルターン向き。
- Head Supershape e‑Magnum(72 mm): よりピステ/レース色が強い。ASの方がミックスコンディションでやや快適。
- Blizzard Brahma 82: コブや荒れ雪はBrahmaが得意。オンピステの精度・グリップ・反発はASが優位。
- Fischer RC One 82 GT: 最高速での安定はFischer、軽快さと切り替え速度はAS。
長所と短所
- 長所
- 切り替えの速さと強力なエッジグリップ
- ターン後半の力強い反発と軽快さ
- 幅のわりに高い安定性で、一定のスピードにも強い
- 短所
- ディープ/重雪での浮力・快適性は限定的
- パワフルなテールは後傾や雑な操作に厳しめ
スペックと性能への影響
- ロッカー: オールマウンテンロッカー(ノーズ&テール、Tail Rocker + Flex Torsion Control/Adaptive Contact Length)
- ターン導入を容易にし、エッジ上では有効エッジ長を確保。荒れにも寛容。
- トップ/ウエスト/テール: 127/76/107 mm
- 76 mmは超俊敏な切り替え。やや幅広のトップで導入が安定、細めのテールで鋭く締める。
- 重量: 約3616 g/ペア(@178 cm・長さで変動)
- 回転半径: 12.6 m(160)– 16.0 m(178)
- ショート〜ミディアムターンに最適。GS的な“縛り”感は少ない。
- 長さ: 160, 166, 172, 178 cm
よくある質問
Q: Montero AS と Montero AX の違いは?
A: AS Classic はナロー(76 mm)で“オールマウンテンスラローム”的。切り替えが速くカービング志向が強い。AX(80 mm)は遊びやすく、ミックスコンディションで寛容です。
Q: Montero AS Classic の長さはどう選ぶ?
A: 目安は身長〜身長−5 cm。俊敏性重視なら短め、安定とグリップ重視なら身長前後。ハードバーンを速く滑るなら短すぎは避けましょう。
Q: 中上級でも扱える?
A: しっかりエッジに乗れるならOK。技術に応えて安定と反発を返しますが、後傾だと手強く感じます。
Q: アイスバーンでの性能は?
A: 非常に優秀。ねじれ剛性と構造により、氷上でも高いグリップと安心感を与えます。これはストックリーの強みです。
まとめ
- カービング優先:スラローム的な俊敏さとキレのあるフィニッシュ。
- 76 mmにしては多用途:荒れに強いが、パウダー専用ではない。
- 技術を還元:上手く滑るほどグリップとエネルギーが返ってくる。