Stöckli Edge FT – 軽さと安定感を両立するフリーライド・ツアー
概要
Stöckli Edge FT は、軽量性と下りの安心感を両立した上級~エキスパート向けのフリーライド・ツーリングスキーです。ティップ&テールロッカー、超軽量ウッドコア、Vario Sidecut により、パウダーでの浮力とピボット性能を高めつつ、この重量帯としては異例の落ち着きを見せます。
長所と短所
- 長所: 重量のわりに高い安定性。硬いバーンやミックスコンディションで落ち着いた振る舞い。
- 長所: パウダーで遊べる操作性。ティップとテールロッカーでスラッシュやピボットが容易。
- 長所: 登りが効率的。低スイングウェイト、スキン用テールノッチ、雪付着を抑えるトップシート。
- 短所: 価格はプレミアム。フルメタルラミネートの重いリゾート用より減衰は控えめ。
- 短所: ウエスト95 mm前後は超深雪では105–110 mmほどの浮力はない。
雪上性能
- パウダー・軟雪: 大型のフリーライドティップが十分なリフトを与え、テールの長め・浅めロッカーでテールがルースに。多くの純ツアースキーよりも遊びやすい印象。
- 荒れ・ミックス: サンドイッチ構造と Titanal Technology EVO 表面が振動を抑制。特に 176/185 cm(大きめのラディウス)で中高速でも落ち着きが続く。
- ハード・急斜面: この重さとしてエッジグリップは優秀。2° サイドベベルとグラファイト・レーシングベースで正確なエッジングがしやすい。Stormrider 95 ほどの減衰はないが、同重量帯としては上位の安心感。
- 登り: 超軽量コアと薄いガラスラミネートで軽量化(176 cm で約 1,470 g/本)。Titec EVO は着雪を抑え、テールのスキンノッチで確実に装着可能。
構造ハイライト
- Super Light ウッドコア(ポプラ系パウロニア中心、ビンディング部にバーチ補強): 軽量かつ要所を強化。
- Thin Glass Laminate: 質量を抑えつつねじれ剛性を確保。
- Titanal Technology EVO(表面コーティング): フルメタルなしで耐久性とわずかな減衰を付与。
- Vario Sidecut: サイズアップでティップ/テールがやや太く、ラディウスも伸び、浮力と安定性が向上。
- レーシンググラファイトベース+1.5°ベース/2.0°サイドのベベル: よく走り、寛容な入りと確かなグリップを両立。
比較
- Black Crows Camox Freebird (95): 近い用途・重量。Edge FT の方が硬い雪で精密かつ落ち着きがある。
- Blizzard Hustle 9 (94): ややゲレンデ寄りでポップ感あり。Edge FT は登りが軽く、テクニカルな地形で繊細。
- Atomic Backland 95: 登りは秀逸。速度が上がる場面や不安定な雪では Edge FT の方が安心感。
- Stöckli Stormrider 95: 重く減衰に優れるゲレンデ/フリーライド向け。長い登高には Edge FT が適任。
サイズ選び
- 167 cm: 体重軽め・テクニカル地形向け。機敏で取り回し良好。
- 176 cm: 多くのスキーヤーに合うバランス型。
- 185 cm: 体格大きめ・開けた斜面・高速志向。最大の安定感と浮力。
主要スペックと意味
- 167 cm – 128-92-117、R 16.5 m、約 1390 g/本: 素早いピボットとタイトな地形で有利。
- 176 cm – 130-94-119、R 18.4 m、約 1470 g/本: 混在条件での万能バランス。
- 185 cm – 132-96-121、R 21.0 m、約 1550 g/本: 高速や荒れ雪での安定、ソフト雪での支えが向上。
スペック解説
- サイドカット(ティップ/ウエスト/テール): 浮力、エッジ接地、抜け方を規定。広いティップ=浮力、やや細いテール=スミアしやすい。
- ラディウス: 大きい=安定・大回り、小さい=小回り・俊敏。
- 重量(g/本): 軽い=登り効率、やや重い=下りの落ち着き。
- ロッカー: ティップ&テールで浮力とピボット、足下のキャンバーでグリップ。
- ベベル: 1.5°ベース+2°サイドは寛容さとハードスノーでの保持力を両立。
まとめ
- 軽くても頼れる下り性能。
- パウダーで遊べ、エッジは精密。
- ツーリングの“一本化”に有力。
よくある質問
Q: Stöckli Edge FT はどんなスキーヤーに向く?
A: 軽さを重視しつつ下りの安心感も外せない上級者~エキスパート。混在するバックカントリー条件で光ります。
Q: ゲレンデでも使える?
A: サイドカントリーやハイク混在の軽量フリーライドとして可。ただし重いメタル積層のモデルより減衰は控えめです。
Q: 相性の良いビンディングは?
A: ピンテックやハイブリッド系(Marker Alpinist、ATK Raider、Salomon MTN Summit、Dynafit Rotation)で軽さと滑走性能の両立を。
Q: Camox Freebird/Backland 95 と比較すると?
A: 登り効率は同等、硬い雪や速度域では Edge FT の方が精確かつ落ち着きがあります。超深雪はより幅広が有利です。