Shift2 16 MN レビュー
Salomon S/Lab Shift2 16 MN レビュー:DIN 7-16のハイブリッド・ツーリングビンディング。ヒールトラベル16mm、1210g、ブレーキ90-120mm。比較とFAQ。
Chassis
hybrid · alpine touring概要
Salomon S/Lab Shift² 16 MNは、26-27シーズンのSalomon Shift²ハイブリッドビンディングの新たな最上位モデルです。登りではピンのテックトウ、滑りではアルペントウとして働く切り替え式トウというShiftのコンセプトはそのままに、解放値をDIN 7〜16に引き上げました。Salomonは「ツーリングビンディングに本物のダウンヒル性能を」と表現し、すべての滑走を攻めるフリーライダー向けとしています。Shift² 13 MNからの変更点は、アルミ製シフター、拡大したトウウイング、メタル補強プレート、そしてヒールのエラスティックトラベルを9mmから16mmに伸ばした新しい3-Part Power Heelです。
どんな人向け?
- 解放値がDIN 13ビンディングの上限付近かそれ以上になる、パワフルで体重のある、またはアグレッシブなフリーライダー。
- 主にリフトでフリーライドを楽しみつつ、ツーリングもできるビンディングを1台で済ませたいスキーヤー。
- 足元約90〜120mmの太いスキーで、登りの軽さより滑走時の保持力を優先するフリーツーリング派。
- 軽さが重要な長いツアーにはあまり向きません。1本1210gと、ピンビンディングよりはるかに重いためです。
スペックとその意味
- DIN 7〜16: Shift² 13 MN(6〜13)では届かないエキスパートの解放値に対応し、下限7で体重の軽い上級者もカバーします。
- ヒールのエラスティックトラベル16mm: Salomonの公表値で、Shift² 13 MN/10 MNの9mmから増加。トラベルが長いほど、強い圧縮や着地の衝撃を解放前にヒールが吸収でき、荒れた雪での誤解放のリスクが下がります。このモデルのトウの数値は公表されておらず、ハイブリッドトウのウイングについては説明のみです。
- ブレーキ90/100/110/120mm: Salomonの基準は、スキーのウエストと同じか、最大15mm広いブレーキです。
- 重量 1本1210g(ペア2420g): 920gのShift² 13 MNより1本あたり約290g重く、メタル補強のヒール、プレート、シフターの分の重さです。
- 互換性:マルチノルム(MN)。 滑走モードではアルペンISO 5355、GripWalk ISO 23223、ツーリングISO 9523、WTRソールに対応(トウとヒールのコバがフルサイズであることが条件)。ツーリングモードにはトウのテックインサートが必要です。
- 素材: 高さ調整式AFDのアルミ製Power Blockインサート(Salomonによれば前世代より横剛性30%向上)、アルミ製シフター、カーボン入りポリアミドのトウレバーとウイング、メタル補強プレート。スタンドハイト24.2mm、ヒール調整幅30mm。
滑走性能
16 MNは、Shift² 13では物足りなかったスキーヤーのためのモデルです。滑走で効く変更は2つ。衝撃を受けても保持しやすくするヒールのエラスティシティ増加と、Salomonによればエッジへの横方向の力の伝達を高める、より硬いアルミ製AFDインサートです。スプリングで支えられた超ワイドなトウペダルがブーツをセンタリングし、ねじれを伴う転倒時には横方向にスムーズに動くため、解放が予測しやすく保たれます。登りでは他のShift²モデルと同じで、ハイク/スキー切り替えスイッチでトウを変換し、クライミングサポートは2段階。高い方は従来より4mm高く、ストックの先で切り替えられます。重量を考えると、長い一日のツアーより、短〜中距離のツアーやサイドカントリー向きです。
耐久性とメンテナンス
初期のShiftビンディングは切り替え機構のプラスチック部品が批判されました。16 MNではシフターをアルミ化し、プレートをメタルで補強。販売店によれば、ツアーモードでより確実にロックする頑丈なブレーキレバーも採用されています。モード切り替えの前にはトウ周りの氷を取り除き、毎シーズン認定テクニシャンに解放値を点検してもらいましょう。
取り付けとブレーキサイズ
スキーのウエスト幅以上で最も細いブレーキを選びます。Salomonは最大15mm広いものまで許容しています。例えば104mmのスキーなら110mmブレーキです。滑走モードでは、ブーツにアルペン同様のフルサイズのトウ・ヒールのコバが必要です。販売店によると、Atomic Backland、Salomon X-Alp、Dynafit Hoji Pro Tourなどコバの短いツーリングブーツは滑走モードで使えません。SalomonのShiftクランポンが100mmと120mmで適合します。
比較
- Salomon Shift2 13:同じコンセプトでDIN 6〜13、1本920g、ヒールトラベル9mm。13を超える解放値や補強ヒールが不要なら、こちらが軽い選択肢です。
- Atomic Shift2 16 MN:16 MNプラットフォームのAtomic版。Salomonのカタログでは自社モデルをDIN 7〜16としていますが、当サイトのAtomic版ページはAtomic発表時の8〜16を使用しています。
- Marker Duke pt 16:MarkerのハイDINハイブリッド(DIN 6〜16)。切り替え式トウではなく、取り外し式のトウパーツでツーリングします。
- Salomon Strive 16:DIN 7〜16のSalomonアルペンビンディング。シールで登らないスキーヤー向けです。
よくある質問
Q: Shift² 13 MNから何が変わりましたか? A: DINレンジが6〜13から7〜16に上がり、新しい3-Part Power Heelのエラスティックトラベルは9mmから16mmに。シフターはアルミ製になり、トウウイングは大きく、プレートはメタル補強に。重量は1本920gから1210gに増えました。
Q: GripWalkブーツは使えますか? A: はい、滑走モードで使えます。アルペン、GripWalk、ツーリング(ISO 9523)、WTRソールに対応するマルチノルム認証です。ツアーにはトウのテックインサートも必要です。
Q: どのブレーキ幅を買うべきですか? A: 90、100、110、120mmのうち、スキーのウエスト幅以上で最も細く、かつ15mmを超えて広くならないものです。
Q: スキークランポンは使えますか? A: はい。SalomonのShiftクランポンが適合し、100mmと120mmがあります。
Q: Shift² 13より重くなる価値はありますか? A: 解放値が高い場合か、滑走性能を最優先する場合に限られます。DIN 6〜13に収まる多くのツアラーには、片足約290g軽いSalomon Shift2 13が合います。
