レビュー:Plum R 150 – 超軽量ISMF認定テック・レースビンディング
Plum R 150は、スキモ競技のために設計されたピンテックの純レースモデル。約150 g/台の軽さ、ミニマルな操作系、そして横・縦ともに固定リリース(約8)が特徴です。登り効率とレース想定の下りでの一貫性を重視する人に最適。可変DINやブレーキ、ヒールの弾性を求める用途には向きません。
注目ポイント
- 超軽量:約150 g/台(ブレーキなし)。
- リリース固定(RV約8、横・縦)/ISMF志向。
- ヒールのダイナミックな弾性なし・クライミング高さは1段(約36–38 mm)。
- オプションのレースストッパー(約70 mm)と40 mmのヒール調整プレート。
- 7075-T6アルミ、スチールフォーク、POMパーツ採用。
登りとトランジション
R 150は反応が速く効率的。低いスイングウェイトが一歩ごとに効き、1段リフターは素早く操作可能。インサートが清潔ならレース用としては装着もしやすい部類です。深雪や氷結時は、テックビンディング特有の慎重さが求められます。
下りとリリース挙動
固定RV約8+ヒール弾性ゼロにより、レースレンジではシャープで予測しやすい挙動。硬い・整備された雪面では好印象です。一方で、不整地の高速滑走やヘビーウェイトの滑走者には、弾性の少なさと固定リリースがツーリング用の可変DIN+弾性ヒールに比べ寛容性で劣ります。
どんなユーザーに向く?
- 最適:スキモレーサー、最軽量・シンプルなセットアップを求める軽量志向の人。
- 不向き:汎用ツーリング、ワイドスキー、可変DIN・複数リフター・ブレーキを必須とする人。
比較
- ATK Trofeo/SL World Cup:重量・レース志向が近く、一部ATKはUスプリング交換でリリース特性を選択可。Plumは高精度加工とシンプルさが持ち味。
- Dynafit Low Tech Race 105:さらに軽量だが一層ミニマル。R 150は装着ガイド感や耐久の“厚み”をやや強く感じます。
- Ski Trab Gara Titan WC:同様にレース志向で高い剛性。リリースオプション、サポート体制、ブランド嗜好で選び分けを。
互換性とセットアップ
- ブーツ:テックインサート(Low-Tech/Dynafit規格)が必須。
- スキー:レース/ライトツーリングの細身モデルと好相性。レースストッパー使用時の実用的なウエスト上限は約70 mm。
- オプションの40 mmヒールプレートで長さ調整が可能。ブーツ変更やリセールに有用です。
耐久性とメンテ
7075-T6アルミの削り出しボディ+スチールフォーク+POMスライダーはレース定番の構成。ピン/インサートの清掃、氷の除去、バネやビスの定期点検で良好な状態を維持。調整は最小限=レース哲学そのものです。
仕様と意味
- タイプ:テック(ピン)・レースツーリング – 機能を絞り効率と軽さを最大化。
- DIN/リリース:固定約8(横・縦) – シンプルで一貫、調整不可。
- 弾性トラベル:ヒール0 mm – ダイレクトなフィール、衝撃時の余裕は小さめ。
- ブレーキ幅:標準ブレーキなし;オプション約70 mmレースストッパー – 細身スキー向け&レギュ対応。
- 重量:約150 g/台 – 登りと携行で明確なメリット。
- 互換性:テックインサート対応ブーツ;細身軽量スキーと好相性。
- 素材:7075-T6アルミ、スチール、POM – 軽量で堅牢なレースグレード。
要点まとめ
- 純レース用途:超軽量・高速運用・固定リリース。
- 下りの許容度は控えめ:ヒール弾性なし&DIN調整不可。
- 細身スキー+熟練ユーザーに最適。
よくある質問
Q: リリース値は調整できますか?
A: できません。Plum R 150は横・縦ともにRV約8の固定。競技での一貫性は高い一方、汎用性は下がります。
Q: 日常のツーリングで使えますか?
A: 可能ですが、設計思想はレース向け。日常使いには可変DIN、ヒール弾性、ブレーキ付きのツーリングモデルが快適で寛容です。
Q: ブレーキやリーシュは必要?
A: 標準でブレーキなし。大会規定により多くのレーサーはリーシュを使用。約70 mmのレースストッパーをオプション装着可。
Q: 手持ちブーツで使える?
A: テックインサート搭載ブーツなら可。インサートの状態と公差を確認し、予測可能なリリースを確保してください。

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