Plum R 120 レビュー
Plum R 120 は、ISMF 認証の超軽量ピンテック・レース用ビンディングです。片足120 gという軽さに、7075アルミの削り出しボディ、スチール製トゥ、POMサポートを組み合わせ、解放値は固定(前方向7/ラテラル8)、ヒールは回転式でフラットと1段(38 mm)を備え、ブレーキは非搭載。ミニマルで競技志向—キレが良く速い一方、寛容さは低めです。
対象ユーザー
- スキモ競技者、登りの効率を最重視する軽量志向のツアラー。
- テックインサート対応ブーツ+細身のレース/ツアースキー(目安 ≤約70 mm)を使用するスキーヤー。
- 体重の重いスキーヤー(Plum は ~90 kg 超を非推奨)、ワイドスキー、ゲレンデ中心の使用には不向き。
ハイライト
- 片足120 g:登行が軽快、トランジションも迅速。
- “Too Facile” トゥ:素早く確実なステップイン。
- シンプルな競技運用:回転ヒール、フラット+38 mmライザー、ブレーキなしで操作が速い。
- ISMF 認証で大会規則に適合。
滑走・登行性能
- 登り:足元が非常に軽く、38 mm ライザーで急登にも対応。緩斜面ではフラットが快適。
- トランジション:トゥロックは明確、ヒール回転は直感的。ブレーキがない分、切り替えはスピーディー。必要ならオプションの Race Stopper を追加。
- 下り:ダイレクトでレーシーな乗り味。解放固定(7/8)+ヒールの弾性なしにより、荒れた雪では寛容さが低め—セットアップと技術が重要です。
仕様の解説
- ビンディングタイプ:テック/ピン(フレームレス)・レース。競技の軽量・簡潔さを最優先。フリーライドやワイドスキー向けではありません。
- DIN/解放値:前方向7、ラテラル8(固定)。調整不可—体重・技量・目的に合う場合のみ選びましょう。
- 弾性トラベル:ヒール0 mm。キレの良い精密なフィールだが、衝撃吸収は少ない。
- ブレーキ幅:標準ブレーキなし。オプションの Plum Race Stopper は細身スキー向け(目安 ~68.5 mm まで)。
- 重量:片足120 g(約240 g/ペア)。長い登行や加速で優位。
- 互換性:テックインサート対応ツアーブーツ(例:ISO 9523 ソール+インサート)。アルペンソール(ISO 5355)は非対応。細身のレース/ツアースキー(通常 ≤約70 mm)向け。
- 素材:7075 アルミ(CNC)、スチール前部、POM ヒールサポート—軽量かつ高耐久。
機能と詳細
- 回転ヒール:フラット+38 mm ライザー。
- “Too Facile” で素早く確実なステップイン。
- オプションのクランポン/ナイフスロット、2年保証。
比較
- ATK SL World Cup:同等の軽さと固定解放の思想。ATK はレバーの作動感がシャープ、Plum はステップインの容易さが秀逸。
- Dynafit Low Tech Race 105:さらに軽量だが同様にミニマル。R 120 は堅牢で扱いやすい印象。
- Ski Trab Gara Titan WC:重量・用途は近い。装着感、アクセサリー、入手性で選択を。
取付とアクセサリー
- 調整トラックなし:ブーツソール長(BSL)に合わせて正確に取付。別ブーツには別穴またはプレートが必要な場合あり。
- Race Stopper は細身(≈ ≤ 68.5 mm)スキー向け。ブレーキ無しのレースではリーシュ必須のことも—規定を確認。
耐久性とメンテ
- 7075 アルミ+スチールトゥは軽さと強度の定番構成。砂交じりの後は洗浄し、ピンやロック部を点検、ビスの増し締めを。
要点
- 超軽量レーシーな乗り味:登行とトランジション効率が最大化。
- 固定解放(7/8):簡潔で一貫、ただし調整不可。
- 徹底ミニマル:ヒールの弾性や調整レールなし—精密だが寛容さは低め。
- 細身特化:≤約70 mm で真価。ブレーキはオプションで ~68.5 mm まで。
よくある質問
Q: ISMF 認証ですか?
A: はい。ISMF 規格に適合し、認証が必要なスキモ競技で使用できます。
Q: 解放値は調整できますか?
A: できません。前7/横8の固定です。自分のプロファイルに合うか確認しましょう。
Q: どのブーツに対応しますか?
A: テックインサート対応ツアーブーツが必要です。インサートのないアルペンソールは不可。
Q: どのくらいのスキー幅が適切?
A: 細身のレーススキー向けです。実用上の上限は ~70 mm 程度、Race Stopper は ~68.5 mm まで対応の目安です。
Q: スキーブレーキは付いていますか?
A: 標準ではありません。オプションの Plum Race Stopper が R 120 に対応します。
総評
純粋なスキモ速度を狙うなら、Plum R 120 は期待に応えます。超軽量でシンプル、そして速い。その代償として、調整機能や弾性、広いスキー対応力は最小限。より寛容で汎用性の高いツーリング用途には、調整トラックとブレーキを備える軽量テック系も検討しましょう。