ON3P Jeffrey 108 Tour — レビュー
ON3P Jeffrey 108 Tourは、その名のとおり「バックカントリー向けの真のツイン・マルチツール」。強いスキーヤーが求めるフリースタイルの遊び心と本格的な下りの安定感を両立しつつ、登りの重さも抑えています。Signature Rocker、軽量化したバンブー+ポプラ(ポローニア)のTourコア、そしてON3Pらしい高い耐久性が魅力です。
どんなスキーヤーに向く?
- スイッチ対応の遊べるツアースキーが欲しいが、荒れ雪でも攻めたい人。
- 最軽量よりも、ダンピングとスピード域での安心感を重視する人。
- グラム単位で軽さを追う人には非推奨。これは下り優先の「スキーヤーのためのツアースキー」です。
雪上性能
パウダー・軟雪
108 mmウエスト+高めのチップ(Signature Rocker)で、ミッドファットとして十分な浮力。樹林帯でのピボットは軽く、ドロップや軟雪ランディングでも安定します。
荒れ雪・ザラメ・風食
ツアー構造としては驚くほど落ち着いたダンピング。超軽量モデルより質量はありますが、その分、荒れた状況での安定性は高め。
ハードパック・カービング
短めの有効エッジと足元の締まったラディウスにより、108 mmツインとしては切り替えが速く、エッジグリップも良好。ガチガチのアイスでは金属シートのカービング機のようにはいきませんが、予測可能で扱いやすいです。
遊び・スイッチ・エア
トゥルーツイン形状で、バター、スイッチ着地、ナチュラルヒットは得意分野。ランディングはサポーティブで、テールは寛容かつ信頼できます。
ツーリング(登り)
長さにより約1580–1750 g/本。ゲレンデ版よりかなり軽量ですが、最軽量ではありません。超ロングの登りでは軽量カーボン系に分がありますが、その代わり下りのダンピングと耐久性が手に入ります。2x2 mmエッジとDurasurf 4001ソールは雪が薄い時期に心強い仕様です。
構造・耐久性
- バンブー+ポローニアのTourコア:標準Jeffrey比で軽量化しつつ、ON3Pらしいしっとりした乗り味を維持。
- 2800ハイブリッド(グラス+カーボン):剛性と反発を最適化。
- フルUHMWサイドウォール&4001ソール:BCでの酷使に耐えるON3Pクオリティ。
比較
- Moment Wildcat Tour 108:同様に遊べて下り重視。ON3Pはよりルーズでバター向き、Momentはやや方向性強め。
- Blizzard Rustler Tour 10(約106):登り効率は高く軽量、ただしツイン・フリースタイル色は弱め。Jeffreyの方が荒れ雪で落ち着きます。
- Line Vision 108:さらに軽くて反応も軽快だが、ダンピングと高速ランディングの支えは控えめ。
サイズ選び
- 176 cm:軽量体格、タイトな地形、最高の機動性を求める人。
- 181 cm:多くの人に合うスイートスポット。BCとフリースタイルのバランス型。
- 186 cm:スピード域の安定を重視するアグレッシブな人。
マウント位置やビンディング相談は、用途に合わせて個別にご提案します。
スペックと意味
- ロッカープロファイル:Signature Rocker(ロッカー/キャンバー/ロッカー)— 接雪長が短く機敏。低めのキャンバー+高めのチップで浮力を確保。
- サイドカット(mm):176:136‑108‑130、181:137‑108‑130、186:138‑108‑131 — 浮力とピボット性を支えるチップ/テール、108 mmはBCの万能幅。
- 回転半径(m):20.0(176)、20.7(181)、21.3(186)— 中庸な半径で安定と小回りを両立。
- 重量/本:~1580 g(176)、~1680 g(181)、~1750 g(186)— 登れる軽さと、下りのダンピングのバランス。
- 長さ:176、181、186 cm — 体格・攻め方・地形で選択。
- 構造:バンブー+ポローニアコア、2800ハイブリッド(ガラス/カーボン)、UHMWサイドウォール、Durasurf 4001ソール、2x2 mmエッジ—BC実戦仕様。
重要ポイント
- 遊べるツイン×本物の安定感:ゲレンデスキーの走り、ツールとしての登坂力。
- ダンピング重視:超軽量機より荒れ雪とランディングで自信が持てる。
- 最軽量ではない:登り最優先なら他に軍配。ただし下りの楽しさ+安定は随一。
よくある質問
Q: ON3P Jeffrey 108 Tourはどんな人に最適?
A: BCフリースタイルと本気の滑降を両立したい上級者。ツアーでも使いやすく、変化する雪でも落ち着くトゥルーツインが欲しい人に好適です。
Q: 硬いバーンでの性能は?
A: 108 mmツインとしては上々。素早いエッジングと十分なグリップ。超アイシーでは予測可能だが、メタル入りカービング機の代替にはなりません。
Q: 1台でこなせるツアースキー?
A: 優先が「楽しさ+下りの安心」ならYES。超長距離の効率最重視なら更に軽い選択肢もあるが、この遊び×安定×耐久のバランスは稀有です。