ON3P Billy Goat 118 — レビュー
概要
ON3P Billy Goat 118は、柔らかい雪向けに最適化されたディレクショナル系フリーライドパウダースキー。ON3PのSignature RockerとRES形状により、引っかかり感の少ない浮力とスムーズなピボット性を実現。ややフラットで支えのあるテールは着地や高速域の抜けで安心感を生みます。粗れた雪でも落ち着きを失わず、オープンテレインでの長いターンが得意です。
こんなスキーヤーに
- ソフトスノー性能、チョップでの安定性、耐久性を重視する上級者〜エキスパート。
- 開けた斜面でスピードを出し、中〜大回りを好む人。
- 超軽量で超ルーズなツリー/ジブや、アイス用カービングを求める人には非推奨。
雪上性能
- パウダー: 非常に高いフロート感。RESの影響を受けたチップは自然なスメア/ピボットが可能で、フラット寄りのテールが踏み込みと着地時の安定感を提供。
- チョップ/荒れ: 竹コア、ガラス/カーボン、VDSラバーが質量と減衰を生み、高速でもラインを外しにくい。軽量系118より安心して踏める。
- ツリー/柔らかいコブ: 接雪長が短くロッカー量も十分で回頭性は良好だが、重量と全長は技術を要求。
- 圧雪/ハード: 118mmとしては落ち着いて中〜大回り可能。ただしカービング特化ではなく、移動のゲレンデを無難にこなすタイプ。
- ドロップ/フィーチャー: 支えのあるテールとワイドなビンディングマットで、着地の安定とビス保持に強い。
比較
- Moment Wildcat 118: どちらも安定・高速志向。Billy Goatはよりディレクショナルでテールサポートが強く、チョップで静か。Wildcatはややツイン寄りで遊び心が強い。
- Black Crows Anima: 軽くて素早く回せるが、荒れた高速域ではBilly Goatの方が落ち着く。
- Atomic Bent Chetler 120: さらにルーズでサーフィー、ツリー/ジブで軽快。ただし荒れた場面では安定感で劣る。
- Völkl Revolt 121: ジブ指向が強め。Billy Goatはビッグマウンテン/ディレクショナルで速度上限が高い。
- Blizzard Rustler 11: 細めでゲレンデ対応は広いが、深雪やチョップでの浮力と安定ではBilly Goat優位。
サイズ選びとマウント
- 長さ: スピード重視・開けた斜面メインなら長め、ツリー中心や低速寄りなら短め。
- マウント: メーカー推奨付近が安定性とドライブ感のバランス良好。微調整でルーズ/ディレクショナル感を変えられる。
構造と耐久性
100%縦積層バンブーコア、2.5×2.5 mmエッジ、1.8 mm Durasurf 4001ソール、フルUHMWサイドウォールが重厚で頼れる乗り味を生む。複数のVDSラバー層とワイドなビンディングマットにより、接着・減衰・ビス保持・ねじり剛性を強化。ハードユースを長く支える作りです。
スペック解説
- ロッカー/キャンバー/ロッカー(Signature Rocker): 短い接雪長+低めのキャンバー+高めのチップで、浮力・ピボット性・予測可能な挙動を両立。
- サイドカット(例 186 cm: 145-118-127 mm): ワイドなチップは浮力と導入を補助、118 mmウエストはパウダー向き、フラット寄りテールがドライブと着地安定性に貢献。
- 回転半径(29.0 m @ 186): 長い半径はスピードとオープンテレインで真価。安定重視でクイックさは控えめ。
- 重量(約2.16–2.43 kg/本): 重さは減衰と直進性の味方。低速操作性や登り用途ではマイナス。
- 長さ: 176/181/186/191 cm。速度・地形・体格/脚力で選択。
- コア/ラミネート: 竹+トライアクスガラス+カーボンストリンガー—しなやかさと落ち着き、十分なねじり剛性。
- ソール/エッジ/サイド: 厚いソール&エッジ+UHMWで耐衝撃性と耐久性を最大化。
重要ポイント
- 荒れ雪での安心感 : 質量と減衰でラインがブレにくい。
- サーフィーかつ正確 : RESチップが引っかかりなくピボット。
- 支えのあるテール : ドライブと着地を安定化。
- カービング特化ではない : 長い半径とロッカーでアイスの食い付きは限定的。
- 長く使える作り : ヘビーデューティーな素材構成。
よくある質問
Q: ON3P Billy Goat 118は誰に向いていますか?
A: ソフトスノーでの浮力とスピード、チョップでの安定を求める上級者に最適。パウダーとラフな条件で真価を発揮し、開けた斜面を得意とします。
Q: 圧雪やアイスではどうですか?
A: 幅のわりに中〜大回りで安定。しかしカービング専用ではありません。ゲレンデは快適にこなす“移動区間”の位置付けです。
Q: Billy Goat 118とBilly Goat 118 Tourの違いは?
A: Tourは登り向けに軽量化されていますが、チョップでの減衰/安定はやや低下。主にリフトアクセスで下り重視なら通常版が◎。
Q: 長さはどう選ぶべき?
A: スピードとオープンテレイン重視なら長め、ツリー中心や低速なら短め。設計バランス重視なら推奨マウント付近が無難です。