更新日 2025.11.27
ビンディングレビュー · Marker · 25-26 シーズン

Comp 20 wildcard レビュー

Marker Comp 20 Wildcardレビュー。DIN 11–20、マグネシウム、85mmブレーキ、ISO 5355対応。長所短所、滑走性能、TwinCamヒール、セットアップのコツ。

Chassis

alpine
din range
1120
05101520
weight
1375g
elastic travel
not published
brake widths
85mm
compatibility1 standards
ISO 5355
ISO 5355 A; BSL 240–360 mm; race skis
classAlpine
buildMagnesium, Steel, Teflon, Plastic

概要

Marker Comp 20 Wildcard は、スピードと精密さ、再現性の高いリリースを追求したアルペンレース用ビンディングです。4リンク構造のトゥ、TwinCam コンペティションヒール、マグネシウム構成、テフロンAFDにより、高荷重下でも確かなエッジグリップと予測しやすい挙動を実現。FIS の SL/GS を想定した純粋なオンピステ用で、オールマウンテンや登高用途ではありません。

対象ユーザー

  • 氷結・ハードパックで攻めるエキスパートレーサー/ハードドライバー。
  • DIN 11 以上が必要で、高速域での最大リテンションを求めるスキーヤー。
  • カジュアル層、軽量スキーヤー、GripWalk/ISO 23223 ソール使用者には非推奨。

主要スペックと意味

  • タイプ:Alpine(レース)-オンピステ精度とパワー伝達を最優先。歩行/ツアー機能なし。
  • DIN 11–20 - 重量級/アグレッシブな方向けの超高レンジ。プロによる調整が前提で、軽量層には不向き。
  • 弾性ストローク:非公開(高弾性の TwinCam ヒール)- リリース前に衝撃を吸収し、早期リリースを抑制。振動下でもエッジ保持を助けます。
  • ブレーキ幅:85 mm - 細身のレーシングウエストに最適化。ゲート通過時の抵抗を最小化。
  • 重量:約 1375 g(ペア)- 剛性感と安心感を重視。レースでは軽さより剛性/精度が優先されます。
  • 互換性:ISO 5355 A(大人用アルペンソール)、BSL 240–360 mm - GripWalk/ISO 23223 非対応。レースプレートでの使用が最適。
  • 素材:マグネシウム/スチール+テフロンAFD - 高剛性と耐久性、トゥ下の滑走性が安定し、リリースが一貫。

滑走性能

  • パワー伝達とエッジグリップ:金属主体の構造と正確なセンタリングで、氷上でもナイフのように鋭い食い付き。
  • リリース特性:TwinCam ヒールは強固に保持しつつ、適正調整で一貫して解放。高い弾性が振動をいなして誤解放を低減。
  • ステップイン/アウト:高いスプリングテンションによる明確で力強いクリック感。非常に“レース的”。

比較

  • Look SPX 18 Rockerace:長い弾性で有名、上限DINは低め。Comp 20 は DIN 最大20とより硬いヒール感。DIN 11未満ならSPX、上限と固定感を求めるならMarker。
  • Tyrolia Freeflex ST 20:DINとレース志向は同等。Freeflexはプレートでスキーフレックスを重視、Markerは素早いセンタリングとロック感が持ち味。プレート/ブランド環境で選択。
  • Salomon/Atomic X‑Comp 16/18:軽量でDIN上限が低め、非FISユーザーに親しみやすい。Comp 20 は最もパワフルな選手向け。

耐久性とメンテナンス

マグネシウムとスチールは日々のトレーニング負荷に対応。テフロンAFDは滑りを維持。AFD高、トゥ摩擦、前圧、校正はレーステックによる定期点検を推奨。

取付と互換性

レースプレートと細身のFIS系スキー向け設計。ISO 5355 A のみ対応(GripWalk不可)。取付とDIN設定は経験豊富な技術者に任せましょう。

重要ポイント

  • 大きな保持レンジ:DIN 11–20 のエリート向け。
  • レース精度:4リンクトゥ+TwinCamヒールで瞬時の伝達。
  • 専用性が高い:85 mm ブレーキ。幅広スキーには不向き。
  • 互換性は限定:ISO 5355 のみ。GripWalk不可。
  • 高耐久:マグネシウム/スチールで一貫したリリース。

よくある質問

Q: 自分に合っていますか?
A: DIN が常に約11以上、硬いバーンでレースし、ISO 5355 ソールを使うなら適任。軽量/レジャー志向には最小DINとレースチューニングが過剰です。

Q: GripWalk ブーツで使えますか?
A: いいえ。大人用アルペン ISO 5355 A のみ対応。GripWalk/ISO 23223 ソールは使用不可です。

Q: ブレーキ幅はどれを選ぶ?
A: 標準の 85 mm は細身のレーシングスキー向け。ウエスト約85–90 mm超なら別のビンディング/ブレーキを推奨。

Q: 弾性ストロークのmm値が無いのはなぜ?
A: レース分野では、単一のmm値よりシステム挙動(高弾性のTwinCamヒール)を重視。実滑では振動に強く、保持は非常に確実です。

結論

Marker Comp 20 Wildcard は、最大リテンション、精度、耐久性を求める本格SL/GSレーサー向けの妥協なき一台。ゲート内で真価を発揮し、日常滑走には過剰です。

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