Icelantic Torrent 96 — Review
概要
Torrent 96は、26-27シーズンの新しいIcelanticオールマウンテンラインの中で、フリーライド寄りに振ったモデル。方向性のTorrent 88と幅広のTorrent 102の中間に位置します。182 cmでの規定サイドカットは137-96-121 mm、ターンラジアス18 m。Blister測定では片方約2000 g。ラインの他モデル同様、ポプラ+バーチのウッドコアに、V12カーボンマトリックス(チップとテールにV字状に積層したカーボンストリンガー)を組み合わせ、チタナル積層は用いていません。
雪上でのパフォーマンス
ウエスト96 mm、方向性シェイプ、18 mラジアスというスペックは、本気でオフピステを滑るがチタナル重厚系は避けたいスキーヤーを意識した設定です。182 cmで約2000 g/片方はセグメント内では軽量寄り — Volkl Mantra M7ではなくカーボンHead Kore 94に近いレンジで、タイトな地形では軽やかに振れる一方、高速のクラッドでは若干の押し切り力を譲ります。V12カーボンマトリックスはターン中盤の絶対的な安定よりエッジ抜けのポップを狙う設計で、センターに乗って中〜中回りを刻むスタイルによく合います。パウダーではヒーローデイの深さまで浮きますが、専用パウダーではありません。
構造とスペック解説
ポプラとバーチがねじれ剛性のベースを作り、V12カーボンマトリックスのストリンガーは剛性ではなく反発を担当します。182 cmのサイドカットは137-96-121 mm、テール幅121 mmが方向性と予測性を保ち、サーフィー化を抑えます。18 mラジアスは圧雪面での中回り〜大回りを自然にこなし、可変雪面ではエッジ角に対する明確なコミットに応えます。ラインアップは166, 171, 176, 182, 188 cm。ソールは焼結。旧Pioneer 96より穏やかなテールテーパーが採用されています。
誰向けか&比較
Head Kore 94 Tiと比べるとTorrent 96はわずかに幅広で軽量、V12カーボンマトリックスの弾みが際立ち、Koreの制振寄りとは対照的な乗り味です。K2 Mindbender 99Tiに対しては、質量とチタナル安定性を譲る代わりにタイトなライン内での俊敏性で応えます。Icelantic内ではIcelantic Pioneer 96のオールマウンテン枠を引き継ぎます。
良い点、注意点、結論
良い点
- 182 cmで約2000 gはタイトな樹林帯や長い1日でも扱いやすい。
- V12カーボンマトリックスによる中回りからの鋭いポップ。
- 137-96-121の方向性シェイプで高速でも予測性が高い。
- 166〜188 cmの5サイズで大人スキーヤーを広くカバー。
注意点
- 重いクラッドや高速チョップでのチタナル同格ほどの制振は望めない。
- 18 mラジアスは短い回転主体の好みには合いにくい。
- 専用パウダーではない — 96 mmは浮くが105+のようなサーフィーさは無い。
- リゾート専用 — ツアーバインディング非対応。
結論: チタナルの重さを、V12カーボンマトリックスのポップに置き換えた軽めの96 mm方向性オールマウンテン。圧雪と非圧雪を混ぜて滑り、重装備ではなく扱いやすいパートナーを求める人向けです。

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