Icelantic Shaman 110 レビュー
Icelanticの“シャーマン 110”は、極端にテーパーしたビッグシャベル形状と110 mmウエスト、しっかりしたキャンバー、短い回転半径を組み合わせたフリーライド/オールマウンテン。オンピステで本格的にカービングでき、ソフトスノーでは充分な浮力を発揮。コロラド製ハンドメイド(ポプラコア+三軸ファイバー)で、メタルなしでも軽快かつ正確な乗り味です。
雪上性能
- 整地&カービング:8 mmのアンダーフットキャンバーとフルサイドウォールにより高いエッジグリップ。短いR(13.5–17 m)は素早いターン導入とテンポの良いショート~ミドルターンを促します。荒れた高速域ではメタル入りの“チャージャー”ほどの減衰はありませんが、積極的で動的なスキー操作に応えてくれます。
- パウダー&軟雪:巨大でテーパーしたノーズは素早く浮き、ロッカーしたテールはスムーズに抜ける。スラーブも可能で、キャンバーが反発とサポートを維持。110 mmとしては優秀な浮力ですが、完全な“サーフ系”ではありません。
- ツリー、急斜面、コブ:ピボットが速く、エッジ切替も俊敏でタイトな地形に直感的。深いコブでは大きいノーズが存在感を出すこともありますが、支えのあるテールが助けてくれます。
- 荒雪&ミックス:中量級の重量とラバーインレイが踏破性を底上げ。ただしブルドーザー的ではないので、バランス重視でサイドカットを生かすのがコツ。強く踏みすぎるとノーズがやや忙しく感じる場面も。
構造&素材
- ポプラウッドコア+三軸ファイバー:軽快でねじれ剛性が高く、メタルなしでも予測しやすい反応。
- Durasurf 4001 シンタードベース+約2.2 mmエッジ:リゾート使用に十分な速さと耐久性。
- Durasurf 2001 フルサイドウォール:ダイレクトなパワー伝達とエッジホールド。
- コロラド製ハンドメイド、Icelantic保証付き。
サイズ選び&マウント
- 長さ目安:169 cm=軽量/小柄やツリー志向、176 cm=万能、182 cm=安定性・スピード・浮力重視。
- 重量(ペア):約3.88 kg(169)、4.14 kg(176)、4.39 kg(182)— リフトアクセス向け、ロングツアー向きではありません。
- マウント:推奨ラインがバランス良好。ニュートラル~やや前寄りスタンスでノーズを気持ちよく使えます。
比較
- DPS Pagoda 112 RP:どちらも短いRでクイック。DPSはより軽量でサーフィーかつ高価、Shamanはカービング寄りでオンピステに強い。
- Black Crows Atris(105):より中庸で高速安定、Shamanはフォールライン横移動が速く、巨大ノーズで浮力に優れる。
- Blizzard Rustler 11:メタルで減衰が高く、荒雪高速が得意。Shamanは軽快でショートターンが小気味よい。
- Nordica Enforcer 110 Free:重量感と直進安定で“突っ込み”向き。Shamanは機敏でカーブ志向が強い。
重要ポイント
- 110 mmとは思えないカービング性能:短いR+8 mmキャンバーでグリップと反発。
- サーフ一辺倒ではない高い浮力:巨大テーパーノーズ+ロッカーテールで楽に浮き軽く抜ける。
- 動的なスキーヤーに最適。超高速域の減衰最優先ならメタル系が有利。
スペックと意味
- ロッカープロファイル(キャンバー+ノーズ/テールロッカー):キャンバー=エッジと反発、ロッカー=導入容易・ピボット・浮力。
- サイドカット(160/110/130 mm):巨大ノーズ+テーパードテール=素早い導入、大きな浮力、クリーンなリリース。
- 回転半径(13.5/15/17 m):ショート~ミドルの機敏なターンに最適。
- 重量(約1940–2200 g/本):リゾートで十分に安定。長距離ツアーには重め。
- 長さ(169/176/182 cm):体格・スピード・地形・浮力ニーズで選択。
どんな人におすすめ?
中上級~上級者で、カービング好きな遊べるフリーライド感を求める人。リゾートのソフトデイ、ツリー、テクニカルラインに好相性。最高速で荒れ斜面を“潰す”なら、より重くメタル入りのモデルが穏やかです。
よくある質問
Q: Icelantic Shaman 110 はアイスバーンでどうですか?
A: 110 mmとしては優秀。キャンバーとフルサイドウォールでエッジが噛みます。完全なアイスでは細身の基礎系が効率的ですが、硬い整地なら十分対応できます。
Q: パウダー用? それともオールマウンテン?
A: オールマウンテン/フリーライドに属しつつ、実用的なパウダー性能を持ちます。純粋な118 mm超のサーフ系ではありませんが、降雪日の頼れる一本です。
Q: 長さはどれを選ぶべき?
A: 169 cm=軽量・機敏、176 cm=大多数に適合、182 cm=重量級や高速派、浮力重視。迷ったら普段のオールマウンテン長でOK。
Q: ツアーで使えますか?
A: ハイブリッドビンディングで短いサイドカントリーなら可。ただし設計はリフトアクセス向け。ロングツアーはより軽量な板が有利です。