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によって Ethan Sullivan

Icelantic Pioneer X レビュー

概要

Icelantic Pioneer X は Pioneer 96 を“パワーアップ”したモデル。高速域と荒れたバーンでの安定性を強化しつつ、シリーズらしい扱いやすさは維持します。方向性のあるロッカー(31/5/21)、強化されたバーチ/ポプラ芯材、55° Carbon X Veil により、確かなエッジグリップと落ち着き、そして軽快さを両立。中上級者の「一本で何でも」志向に刺さるオールマウンテンです。

雪上性能

整地・カービング

  • 中〜大回りが得意(182 cmで19 m)。
  • 5 mmキャンバー + 高いねじれ剛性で、ハードバーンでも安心の食いつき。
  • Nordica Enforcer 94 や Völkl M6 Mantra のようなフルメタル系より軽快で反応が速く、減衰は十分ながら「重戦車」ほどの無感覚さはありません。

荒れ・午後のクラスト

  • 強化コアがばたつきを抑え、荒れた雪面でもプラットフォームが安定。
  • フルメタルより情報量はやや多め。能動的でセンター寄りのポジションが活きます。

コブ・林間

  • 96 mmウエスト+方向性ロッカーで、このクラスとしては取り回し良好。
  • しっかりしたテールが安心感と反発を生む一方、ルーズさは控えめ。後傾は罰せられやすいので、サイズ選択は用途に合わせて。

パウダー

  • 10〜20 cm程度なら31 cmのティップロッカーで十分な浮力と入りやすさ。
  • ディープやサーフィー志向には、より太くロッカーの強いモデルがベター。

構造・耐久性

コロラド製ハンドメイド。サンドイッチ構造、Durasurf P‑Tex サイドウォール、2.2 mm スチールエッジ、Isospeed 7200 シンタードベース。Carbon X Veil がねじれ剛性とキレを底上げし、トライアクスガラスと補強マウントが現代的なビンディングにも対応。適切なメンテで滑走性と耐久性は高水準です。

スペックと意味

  • ロッカー形状:方向性 31/5/21 – 長いティップは浮力と入りやすさ、キャンバーはグリップと反発、控えめテールロッカーはクリーンな抜け。
  • サイドカット:131‑96‑118 mm – 96 mmは万能幅。整地でのエッジホールドと、ミックスコンディションの安定を両立。
  • 回転半径:15 m (166) / 17 m (174) / 19 m (182) / 20 m (188) – 中〜大回りが自然。技術次第で小さくも。
  • 重量(ペア):約3,466 g (166) / 3,559 g (174) / 3,859 g (182) – 安定感と取り回しのバランス良好。
  • コア/補強:バーチ/ポプラ + 55° Carbon X Veil + トライアクス – 減衰、ねじれ剛性、反発をバランス。
  • ベース/エッジ:Isospeed 7200 シンタード、2.2 mmエッジ – 速くて丈夫(手入れ前提)。

比較

  • Nordica Enforcer 94:より重く減衰が強い。Pioneer X は軽快で疲れにくいが、絶対的な無振動感はやや劣る。
  • Völkl M6 Mantra:より精密でレール感強め。Pioneer X は寛容でスライドしやすい。
  • K2 Mindbender 99Ti:幅広で浮力とメタルの押しが強い。Pioneer X は機敏で要求度は低め。
  • Blizzard Rustler 9:よりプレイフルでルーズ。Pioneer X は方向性が強く、速度域で安定。

こんな人に(そうでない人に)

  • 向いている:整地〜コブ〜林間〜軽いパウダーまで一本でこなしたい中上級者。方向性のある安心感が好きな人。
  • 向かない:深雪サーフ志向、パーク重視、超ハイダンプ(金属厚板)を求める人。

重要ポイント

  • 速度域での安定と日常的な取り回しのバランスが秀逸。
  • キャンバー+ねじれ剛性で強いエッジグリップ。
  • 支持のあるテールが推進力を生むが、後傾には厳しめ。
  • メタル厚板系より軽快で情報量多めの乗り味。

よくある質問

Q: Pioneer 96 と何が違う?
A: X は芯材と補強を強化し、安定性・グリップ・反発が向上。プレイフルさは少し控えめになるが、機敏さは十分に残ります。

Q: サイズはどう選ぶ?
A: 基本はアゴ〜額。樹林/コブ重視なら短め、安定性/速度重視なら長め。オンピステを攻める人は短くし過ぎないのが吉。

Q: ハイブリッドビンディングで50/50運用は?
A: サイドカントリーや短いハイクなら現実的。長時間の登りには、より軽いツアー用が有利です。

Q: アイスバーンでの性能は?
A: 96 mmクラスとして優秀。ねじれ剛性とキャンバーで食いつき良好。完全メタル系ほどの静けさは一歩譲ります。

総評

Pioneer X は、安定・グリップ・機敏さのバランスに優れた“一本で大体OK”の有力候補。重厚メタルの鈍さを避けつつ、方向性のある安心感を求める人に最適です。

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