Faction Dancer 99 Ti — レビュー
概要
Faction Dancer 99 Ti は26/27年に刷新されたDancerシリーズのフリーライド寄りメタル入りモデルです。ポプラコアを2枚の薄いチタナルで挟み、132-99-123 mmの楕円サイドカットとProgressive Flat Tailを組み合わせています。旧Dancer 2(96 mm)から乗り換えたレビューアーは、+3 mmのセンター幅と洗練された形状、そしてチタナルが組み合わさることで、Dancer特有のテールリリースを保ったまま落ち着いた成熟した挙動になったと評価しています。
雪上でのパフォーマンス
Dancer 99 Ti は本格的なディレクショナル・フリーライドオールマウンテンです。ペースをつけたゲレンデ整地も得意ですが、真価は勢いをつけてオフピステに入り、荒れた雪面や切り刻まれたパウダーをチタナルで鎮めるシチュエーションで最も発揮されます。楕円サイドカットが両端で有効半径を短くするため必要に応じて短弧も作れますが、177 cmでの公称半径18 mが示す通り、真骨頂は中〜長弧です。Progressive Flat Tail はここでも本領を発揮し、チタナル2枚を持ちながらもテールでのピボットやスラッシュに違和感はありません。
構造とスペック
Tiシャシーは Faction のポプラコア+Dual Span Titanal+楕円サイドカット+Progressive Flat Tail。Faction公表値は177 cmで1本1890 g — 同長のメタルレス版(1840 g)より重く、179 cmのDancer 89 Ti(1830 g)よりさらに重い設定です。サイドカットは132/99/123 mm、177 cmでの半径は18 m。長さ展開は164/171/177/183/188 cm。
対象スキーヤーと比較
Dancer 99 Ti は、モダンなテールリリースを持ちつつオフピステでも本気で使える99 mmチタナルオールマウンテンを求める上級者向きです。K2 Mindbender 99Ti と比べるとテールの攻撃性はやや控えめでリリースは容易。Head Kore 100 Ti に対しては重めで荒れた雪では落ち着き、硬い整地では活発さで劣ります。自身のメタルレス版 Faction Dancer 99 と比べると、軽快さと素早さを譲る代わりに、高速時の落ち着きを得ています。
良い点、注意点、結論
良い点
- 2枚のチタナルにより切り刻まれた雪面でも高速時に安定。
- 楕円サイドカットが短弧と中弧の両方を支える。
- メタル入りでもProgressive Flat Tailによりリリースはモダン。
- 164〜188 cmの5サイズ展開で上級〜エキスパートに対応。
注意点
- メタルレス Dancer 99 より重く、簡単な地形では活発さで劣る。
- 99 mmでは深雪専用機ではない。
- 足元は硬めで、能動的な操作を求める。
結論: 良く仕上げられたフリーライド寄りのオールマウンテン — Factionの99 mm枠におけるフラッグシップで、モダンなテールリリースを保ちながらチタナルの安定感を求めるスキーヤーに向く一本です。

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