ブラッククロウズ Corvus Freebird レビュー
Corvus Freebird は「登り優先」ながら下りに強いフリーライド・ツアーの主力モデル。センター107 mm、ディレクショナル形状、控えめなティップロッカー+足元カンバー+プログレッシブなテールで、安定感・エッジグリップ・荒れた雪面での落ち着きを重視する上級〜エキスパート向けです。
雪上性能
登り
- 約1.9 kg/本(183)と超軽量ではないものの、バランスが良く、硬いトラバースでもトレースを外しにくい。
- わずかに上がったテールはシール固定とキックターンを助けます。
下り
- パウダー: 107 mm+早めのティップロッカーで十分な浮力。サーフ系というより直進安定のチャージャー。
- 荒れ/クラッド: ツアースキーとしては優れた減衰と安定性。21 m の回転半径は中〜大回りで静粛、荒れが増しても挙動は素直。
- ハード/急斜面: カンバーとサイドウォールにより強いエッジホールド。小回り連発は得意ではないが、中大回りで滑らかかつ安心感。
- タイトな地形: 進歩的テールでピボットしやすい一方、前方に積極的なスタンスで真価を発揮。
構造・デザイン
ポプラコア+グラス/カーボン積層、ABS サイドウォールのセミキャップ構造。ビンディング下にチタンアルミ(チタナル)プレートを内蔵し、確実なマウント(ハイブリッド系のテック/アルパインに好相性)。早めのティップロッカー、足元カンバー、シールに優しいやや上がったテールというディレクショナル設計です。
こんな人に
- 上級者〜エキスパートで、実際の山・混合雪での安定/減衰/安心感を最優先する人。
- 超軽量志向や、ルーズでプレイフルなパウダー志向の人には非推奨。
長さとビンディング
- 長さ: 176 cm(軽量/タイト地形)、183 cm(多くのスキーヤーの基準)、188 cm(背が高い/高速/アグレッシブ)。
- ビンディング: Salomon/Atomic Shift、Marker Kingpin、ATK Raider FR などのハイブリッド/剛性高めのテックと好相性。チタナルプレートでビス保持性が向上。(メーカー公称でテレマーク非対応。)
比較
- Blizzard Zero G 105: 登りは軽快で下りはタフだが減衰は少なめ。Corvus FB は重い分、速度域での落ち着きに優れる。
- DPS Pagoda Tour 106 C2: より軽量でマイルドだが、荒れた雪面での高速安定は Corvus FB に分あり。
- Atomic Backland 107: ルーズで取り回し◎。Corvus FB はエッジホールドと速度域の安定で勝る。
- Black Crows Navis Freebird(102 mm): ロングツアー向けに軽量で万能。下り重視なら Corvus FB。
スペック解説
- ロッカープロファイル: 早めティップ+カンバー+上がりテール=浮力とグリップ、ターン後半の支えを両立。
- 寸法(183 cm): 140‑107‑119 mm=大きめティップで浮力、107 mm センターで安定、やや絞られたテールでコントロールとリリース性。
- 回転半径: 21 m=中〜大回り向け。速度域で安心。
- 重量: 約 1875–1925 g/本(183)=超軽量ではないが、その分ダンピングと下りの安定を確保。長さ/年式で変動。
- 長さ: 176 / 183 / 188 cm=長くすると安定/浮力重視、短くするとタイト地形/低速向け。
- マウント: チタナルプレート=ビス保持性アップ、ハイブリッド系と好相性。
要点
- ディレクショナル・チャージャー:実雪での安定・グリップ・静粛性。
- 登り優先だが超軽量ではない:下りの安心感を買う設計。
- 積極的スタンスで真価。テールはピボットフレンドリー。
よくある質問
Q: 1 台でツアー用のオールラウンドとして使える?
A: 下り重視の上級者なら十分可能。超軽量やルーズで遊びたいなら ~100–106 mm の軽量モデル(Navis Freebird、DPS PT 106)も検討を。
Q: 相性の良いビンディングは?
A: Shift/Kingpin などのハイブリッドが本機の性格と合致。軽量寄りなら ATK Raider/Salomon MTN も好相性。解放値やブレーキ幅は体重/用途に合わせて。
Q: アイシーなバーンは?
A: 107 mm のツアースキーとしては非常に良好なエッジグリップ。レースカーバーのキレではないが、急斜面でも信頼できる挙動です。
Q: 長さの選び方は?
A: 多くの人に 183 cm が無難。タイト地形/軽量なら 176、背が高い/高速・攻めるなら 188。