Atomic Strive 14 GW — 徹底レビュー
Atomic Strive 14 GW は、低いスタックハイト、たっぷりの弾性トラベル、そして安定した保持力を軸にした最新アルペン(ゲレンデ)用ビンディングです。Salomon Strive と共通プラットフォームで、上級〜エキスパートのオールマウンテン滑走、フリーライド、パークを想定。ツアー機構の重さや複雑さは不要というスキーヤー向けです。
キーポイント
- 低重心で高いスノーフィール:LDN ロープロファイルトウが重心を下げ、正確なエッジ操作を実現。
- 大きな弾性トラベル(トウ約45–47 mm/ヒール約16 mm):荒れた雪面や着地衝撃をいなし、予期せぬプレリリースを低減。
- DIN 5–14:攻めるゲレンデ滑走に十分なレンジ。
- 軽量(1台あたり約1000 g):スイングウェイトを抑え、スピンや素早い切り返しが軽快。
- Alpine + GripWalk 互換:現行ブーツの主流に対応。
こんな人におすすめ
- 整地〜ミックスコンディションで、エッジ精度と予測可能なリテンションを重視する上級者。
- ドロップやサイドヒット、スイッチ着地まで楽しむフリーライド/フリースタイル志向。
- ニュートラルなスタンスと落ち着いたダンピング感が好みの方。
不向き:超ビッグドロップでヒールの弾性量を最優先(例:Look Pivot 14)する人、DIN 14超を必要とする人。
雪上パフォーマンス
- 伝達性:LDN トウによりブーツがスキーに近づき、高速やアイスバーンでもエッジ精度が向上。
- リテンション:大きなトウ側トラベルとしっかりしたヒールで、荒れた雪や着地でもプレリリースを抑制。
- ダンピングとフィール:低いシャーシでダイレクトかつ落ち着いた接地感。
- 重量と取り回し:1台約1000 gにより、トリックやタイトな地形での機敏さが向上。
主なテクノロジー
- LDN 低プロファイルトウ:スタックハイト低減でスノーフィールと安定性を強化。
- オートマチックトウアダプテーション + SCP AFD:Alpine(ISO 5355)と GripWalk(ISO 23223)で一貫した解放特性。
- XL ウィング & ロッキングブレーキ:確かなブーツホールドと信頼できるブレーキ動作。
- 強化コンポジットボディ:高負荷部にメタル補強、軽さと耐久性のバランス良好。
- TÜV 認証:第三者による安全規格に適合。
スペック解説
- タイプ:Alpine(ゲレンデ用)
登坂機能なし。下り性能に特化。
- DIN(解放値):5–14
上級〜攻めるスキーヤー向け。体重・身長・ソール長・技量に基づき適正設定が必要。
- 弾性トラベル:トウ 45 mm/ヒール 16 mm
トラベルが大きいほど衝撃吸収に優れ、プレリリースを抑えやすい。
- ブレーキ幅:90/100/115/130 mm
目安:ウエスト幅 ≤ ブレーキ ≤ ウエスト + 約15 mm。
- 重量:約1000 g(1台)
スイングウェイト低減=取り回しとトリック成功率に寄与。
- 互換性:ISO 5355(Alpine)、ISO 23223(GripWalk)
現行の主要ブーツソールに対応。
- 素材:コンポジットシャーシ + アルミ/スチール補強
重要部の剛性を確保しつつ軽量化。
比較
- Marker Griffon 13 ID:狙いと重量が近い。Strive はより低く中立的で、わずかにマイルドなダンピング。Griffon は最大 DIN 13、Strive は 14。
- Look Pivot 14 GW:巨大衝撃でのヒール弾性は無双。ただし重く高価。Strive は軽量・低重心でステップインもしやすい。
- Tyrolia Attack 14 GW:堅牢・シンプル・低スタック。Strive はトウ側の弾性がやや大きく、さらに落ち着いたフィール。
- Salomon STH2 14:非常にタフだが重め/高め。Strive は軽量・低スタックで素早いエッジング。
気になる点
- 超ビッグドロップでは、Look Pivot ほどのヒール弾性“底なし感”はない。
- コンポジット外装は金属ボディより外観の擦り傷が付きやすい。
- ツーリング用途や DIN >14 には非対応。
取り付け&設定のコツ
- 有資格の技術者による取り付けと作動テストを推奨。DIN とフォワードプレッシャーを適正に。
- ブレーキ幅はスキーのウエストに合わせる(ウエスト ≤ ブレーキ ≤ ウエスト + 約15 mm)。
よくある質問
Q: GripWalk ブーツに対応しますか?
A: はい。Alpine(ISO 5355)と GripWalk(ISO 23223)に対応し、AFD によりトウ側が自動適合して安定した解放を実現します。
Q: パークやジャンプに向いていますか?
A: 向いています。軽さと大きな弾性トラベルがスピンや着地を助けます。超ハードな着地には Look Pivot 14 のヒール弾性が有利な場合も。
Q: ブレーキ幅はどう選ぶ?
A: 基本は、スキーのウエスト幅以上で、最大でも約15 mm広いサイズを。例:102 mm なら 115 mm が安全です。