18.3%対9.6%:ベイル・リゾーツ最大株主、オアシスに対し取締役会を支持

ベイル・リゾーツが運営する42のリゾートの一つ、コロラド州ビーバークリークのコースを滑走するスキーヤー。写真:Joe Lin via Wikimedia Commons、CC BY 2.0、トリミング。
ベイル・リゾーツ株の18.3%を保有するバロン・キャピタルは2026年10月30日(金)、会社側が提案する9人の取締役全員に賛成票を投じると表明した。同日夜、9.6%を保有するアクティビストファンドのオアシス・マネジメントは、4人の取締役候補のうち2人を取り下げた。両者は10月26日(月)、和解について協議するための秘密保持契約を結んでいる。12月14日(月)の議決で、ウィスラー・ブラッコムからパークシティ、ブリッケンリッジまで42のスキーリゾートを誰が監督するかが決まる。
要点
- バロン・キャピタルは653万6697株、ベイル・リゾーツの18.3%を保有し、ロブ・カッツCEOと取締役会の候補者全員を支持する。
- オアシスは10月30日(金)に候補者を4人から2人に絞った。元ディズニーCEOのボブ・チャペック氏と金融家のM・アシュトン・ハドソン氏は残り、ピカボ・ストリート氏とブライス・ロバーツ氏は外れた。
- オアシスとベイル・リゾーツは10月26日(月)に秘密保持契約を締結した。協議の内容はどちらも明らかにしていない。
- 年次株主総会は2026年12月14日(月)午前9時(山岳部時間)にオンラインで開かれ、基準日は10月19日(月)だった。
- オアシスは「アセットライト」なベイルは望まないとしている。背景には、パークシティ・マウンテンをクラウドフレアCEOのマシュー・プリンス氏に売却するかをめぐる争いがある。
争点を絞り込んだ8日間
ベイル・リゾーツが11月2日(月)にSEC(米証券取引委員会)に提出した修正委任状説明書によると、オアシスは2026年9月9日(水)と10日(木)に4人の候補者を指名した。9月16日(水)、オアシスはアクティビストとしての意図を示す書式であるスケジュール13Dを提出し、当時の持ち株比率は約6.2%だった。パークシティのKPCWが報じた。
| 日付(2026年) | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 10月13日(火) | オアシスが予備委任状を提出。持ち株比率9.6%に加え、経済的エクスポージャー1.1% | ベイル・リゾーツ、DEFR14A |
| 10月19日(月) | 基準日。ベイル・リゾーツが予備委任状を提出 | ベイル・リゾーツ、DEFR14A |
| 10月26日(月) | オアシスとベイル・リゾーツが秘密保持契約を締結 | 両社の委任状説明書 |
| 10月30日(金) | ベイルが確定委任状と取締役会書簡を提出。バロン・キャピタルが支持を公表 | ベイル・リゾーツ、DEFA14A |
| 10月30日(金)夜 | オアシスがブライス・ロバーツ氏とピカボ・ストリート氏を取り下げ | ベイル・リゾーツ、DEFR14A |
| 11月2日(月) | ベイルが修正委任状を提出。オアシスが確定委任状、株主宛て書簡、キャンペーンサイトを提出 | SEC提出書類 |
| 12月14日(月) | 年次株主総会、オンライン、午前9時(山岳部時間) | ベイル・リゾーツ、DEFR14A |
Vail Dailyは、候補者の絞り込みを、オアシスに残る2人の候補者を取締役会に迎える合意への道筋になり得ると読んだ。オアシスはストリート氏とロバーツ氏を取り下げた理由を示していない。3人目の候補者として、自ら立候補した株主のグレゴリー・マイヤー氏が独自のゴールドの委任状カードで投票対象に残っている。
ベイル・リゾーツの株主構成
修正委任状説明書は、基準日時点で5%超を保有する株主を列挙している。2026年10月19日(月)時点のベイル・リゾーツの発行済株式数は3571万7551株だった。
| 株主 | 株式数 | 比率 |
|---|---|---|
| バロン・キャピタル | 653万6697 | 18.3% |
| キャピタル・インターナショナル・インベスターズ | 406万6810 | 11.4% |
| ブラックロック | 348万4986 | 9.8% |
| オアシス・グループ(ベイルの表、9月29日時点) | 322万3435 | 9.0% |
| バンガード | 187万9275 | 5.3% |
オアシス自身は11月2日(月)の確定委任状で342万9033株、約9.6%を保有していると報告した。Reutersは10月30日(金)、株価が1月以降13%上昇して151.37米ドルになった一方、5年間では50%近く下落したと伝え、同社の時価総額を約50億ドルとした。
オアシスの主張:来場者数15%減、パス販売12%減
オアシスは11月2日(月)の書簡で、ベイル・リゾーツの北米スキー来場者数が2025-26シーズンに15%減少し、業界全体の減少幅は10%だったと主張している。2026-27シーズンについては、約3%減のシーズンが2期続いた後、パス商品の販売数が約12%減少しているとする。オアシスはまた、株価が5年間で50%超下落し「80億ドル超の時価総額が消えた」と書き、出典として10月30日(金)時点のFactSetとブルームバーグのデータを挙げている。
オアシス創業者のセス・フィッシャー氏はリリースで「我々の目標はベイル・リゾーツをより良くすることであり、解体することではない」と述べた。同ファンドは6つの施策を挙げる。新しいパスとチケット商品、飲食の改善、山の通年利用、現代的なマーケティング戦略、ロイヤルティプログラム、テクノロジーの更新だ。書簡は、この計画に「アセットライトモデルへの移行は含まれない」と明記している。
ベイルの反論:エピック・エクスペリエンスと30年来の株主
取締役会の10月30日(金)付の書簡は、ロブ・カッツ氏が2025年5月にCEOに復帰してからの17か月間、会社は明確な戦略を実行してきたとしている。昨冬の顧客満足度は過去最高で、来シーズンのパス販売は業界を上回っていると主張する。2016年から2025年にかけて各リゾートに投じた設備投資は20億ドル超だと挙げている。
30年来の株主であるロン・バロン氏は同書簡で次のように引用されている。「ベイル・リゾーツの好機は、代えのきかないリゾートのネットワークが持つ力を最大限に生かすことにあり、それを解体することではない」。取締役会はオアシスのキャンペーンを「破壊的で、事情に通じていない」と呼ぶ。Investing.comは、ベイル株が10月30日(金)に1.74%下落したと報じた。
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1974年2月のベイル・ビレッジ。写真:Ron Hoffman, US National Archives, via Wikimedia Commons、パブリックドメイン。
パークシティ問題
最も鋭い言葉が向けられているのは、ユタ州のパークシティ・マウンテンだ。パークシティ在住のクラウドフレアCEO、マシュー・プリンス氏は2025年5月以来、同リゾートの買収を望むと公言してきた。ベイルの取締役会は、プリンス氏が指名の約1週間前にロバーツ氏とストリート氏をオアシスに引き合わせたとし、これがオアシスの候補者の独立性と判断力に疑いを投げかけると書いている。
オアシスは一切の連携を否定する。「我々の2人の候補者はいずれも、プリンス氏と話したことは一度もない」と書簡は述べる。プリンス氏はVail Dailyに「ロン・バロン氏の頭の中に私が家賃も払わず住み着いているとは愉快だ」と語った。さらに、ベイル株は保有しておらず、オアシスとの合意もないと付け加えた。パークシティはまた、2024-25シーズンのホリデー期間に、時給の基本額2ドルの引き上げをめぐるスキーパトロールのストライキでコースが閉鎖された場所でもある。オアシスはこの出来事を、顧客体験が停滞している証拠として用いている。
2026年11月3日(火)時点で、和解は発表されていない。Finimizeは、候補者の絞り込みと秘密保持契約の組み合わせは通常、両者が合意を模索していることを意味すると指摘する。SnowBrainsは8月、ベイルが上場する唯一の大手スキーリゾート運営会社であり、結果が業界全体の雛形になると指摘した。
スキーヤーとその板にとっての意味
12月14日(月)にどちらが勝とうと、エピックパスのネットワークは今冬も通常どおり運営される。キーストーンは10月30日(金)に開業し、ブリッケンリッジとベイルは11月に続く。地形はこれまでと同じ組み合わせだ。コロラドの高地の圧雪バーンとボウル、パークシティのユタのパウダー、ウィスラーのロングラン、そしてストウの硬いニューイングランドの雪。
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出典
- ベイル・リゾーツ、修正確定委任状説明書(DEFR14A)および取締役会書簡(DEFA14A)、SEC、2026年10月30日および11月2日。
- オアシス・マネジメント、株主宛て書簡および確定委任状説明書(DFAN14A、DEFC14A)、SEC、2026年11月2日。
- Reuters、Bloomberg、Investing.com、2026年10月30日;Vail Daily、2026年10月31日;Finimize、2026年11月。
- KPCW、2026年9月16日;SnowBrains、2026年8月17日。
