Völkl Mantra 108 – レビュー
要点
Völkl Mantra 108 は、方向性の強いオールマウンテン/フリーライド機で、上級~エキスパート向け。高速安定性、荒れた雪面での強い減衰性、そして108 mm 幅としては優れたエッジグリップが魅力です。Titanal フレーム、カーボンチップ、3D ラディウスサイドカットの組み合わせで、パワフルかつ予測しやすい乗り味を実現します。
こんな人におすすめ
- 速いスピードで滑り、荒れた雪でも落ち着いた板を求める人。
- ストームからミックスコンディション、ビッグラインまで一本でこなしたい人。
- サーフィーで遊び系の感触を最優先する人、ゆったり流したい人には非推奨。
構造ハイライト
- Titanal フレーム(先端/テール周り 0.7 mm+足下約 0.3 mm):高い減衰性、ねじれ剛性、高速安定性。
- カーボンチップ:スイングウェイト低減、荒れた雪でのノーズの暴れを抑制。
- 3D ラディウスサイドカット:先端/テールは長いRで大回り安定、センターは短いRで小回り機敏。
- フルサイドウォール+P‑Tex 2100 シンタードベース:パワー伝達が正確で耐久性も良好。
- ハイブリッド木芯(ブナ/ポプラ):強くて反発に優れる。
主要スペック(性能面での意味)
- ロッカープロファイル:ティップ&テールロッカー+足下キャンバー。柔らかい雪での浮力と、整地やハードバーンでの反発・グリップを両立。
- サイドカット:146‑108‑129 mm。大きなノーズは浮力と入りの良さ、108 mm ウエストは多用途、しっかりしたテールはターン後半の支えに。
- 3D R(m):170(32/16/30)、177(36/18/32)、184(39/19/34)、191(44/21/36)。長い先端/テールR=高速安定、短いセンターR=敏捷性。
- 重量(1本目安):170 cm 2110 g、177 cm 2230 g、184 cm 2330 g、191 cm 2440 g。適度な重量は荒れた雪面での落ち着きに貢献。
- 長さ:170、177、184、191 cm。
雪上でのパフォーマンス
- 整地/ハード:108 mm にしてはカービング性能が高い。キャンバーとメタルでエッジが効き、3D R により小回り~大回りまで対応。細身のカーバーほどキレはないが安定感は抜群。
- 荒れ・重雪:真骨頂。重く荒れた雪でも弾かれにくく、減衰に優れた落ち着いたフィーリング。
- パウダー:ブーツ~膝程度まで確かな浮力。性格はサーフィーよりも方向性重視で、速くクリーンなラインが得意。
- ツリー/コブ:軽めのノーズと短いセンターRで扱いやすいが、やや強めのテールは積極的で正確な操作を求める。
- 急斜面/高速:とても安心感が高く、足元が落ち着いた走り。
サイズとマウント
- 長さ選び:オールラウンドは身長前後~+5 cm、高速やオフピステ重視なら長め、ツリーやコブ中心なら短め。
- 取付位置:推奨ラインが最もバランスが良い。
比較
- Völkl Mantra 102:エッジ切替が速く、硬いバーンでより軽快。108より浮力と荒雪での押しの強さは控えめ。
- Head Kore 111/Kore 105:より軽量でプレイフル(特に105)。タイトな地形で扱いやすい反面、荒れでの減衰と安定感はMantra 108が上。
- Blizzard Cochise 106:同系統の“チャージャー”。Cochise はよりストイック/要求度高め、Mantra 108 はターン形状の幅がやや広い。
長所
- 変化するコンディションと高速域で傑出した安定性と減衰性。
- 幅のわりに高いカービング性能。
- パウダー日から荒れた午後まで守備範囲が広い。
- 耐久性の高い構造と良質なベース/サイドウォール。
短所
- 近年のサーフィー系フリーライドほど軽快で遊び向きではない。
- やや強めのテールはリラックス志向の滑りには不向き。
- 細身のオールマウンテンほどのクイックさはない。
まとめのポイント
- まずは安定性:Titanal フレームが荒雪での静かさを生む。
- 108 mm としては想像以上のカービング力。
- 方向性の強い性格:スラッシャーよりチャージャー。積極的な操作で真価発揮。
よくある質問
Q: Völkl Mantra 108 はどんなスキーヤーに向いていますか?
A: 安定性・減衰・スピードを重視する上級~エキスパート向け。ミックスコンディション、荒れたパウダー、大きなターンで特に力を発揮します。
Q: パウダーでの実力は?
A: 108 mm とティップロッカーでブーツ~膝程度までの浮力は十分。サーフィーというより落ち着いた方向性重視で、速く滑らかなラインが得意です。
Q: 長さはどれを選べばいい?
A: 多くの人にとって身長前後~+5 cm が万能。高速/オフピステ重視なら長め、ツリーやコブ中心なら短めが扱いやすい。
Q: どんなビンディングが合いますか?
A: 強固なアルペン(例:Griffon, Attack, STH)や、軽い登りも想定するなら Shift などのハイブリッド。パワフルな板には精度の高いビンディングが好相性です。