Look SPX 12 レビュー
Look SPX 12(GW/KONECT)は、長い弾性(エラスティシティ)と力強いパワー伝達で定評のあるアルペン用リゾート向けビンディングです。意図しないプレリリースを抑えつつ、攻めたオールマウンテン滑走を支えます。
特長
- フルアクション・トゥ:45 mmの弾性トラベルと180°多方向の上方解放。荒れ雪や着地時の衝撃をいなして不要な解放を低減。
- SPXヒール:27 mmの弾性トラベルと大型ピボットで、ブーツ−ビンディング−スキー間の結合剛性が高い。
- GripWalk(ISO 23223)および従来のアルペン(ISO 5355)規格ブーツに対応。
- KONECT統合モデルは、工具不要の長さ調整が可能。
雪上性能
SPX 12は落ち着いた安定感が持ち味。長い弾性がコンプレッションや着地でのズレを吸収し、強めの荷重でも誤解放が少なく安心して踏み込めます。エッジの掛かりは正確で、プリロール感が少ないのも好印象。ステップイン/アウトは素直ですが、ヒールのホールドはやや強め。重量は同クラスの一部より重いものの、スピード域や不整地での安定と保持力は優秀です。
こんな人におすすめ
- 中級〜上級のオールマウンテン志向(整地〜サイドヒット、ライトなフリーライド)。
- DINが概ね10〜12までで、衝撃吸収と確かなホールドを重視するスキーヤー。
- 体格が大きい/非常に攻める人は、SPX/Pivot 14やMarker Griffon 13など、より高いDINや弾性を持つモデルも検討を。
スペック解説
- タイプ:アルペン(GripWalk対応)— ゲレンデ/リゾート用。登坂(ツーリング)用途ではありません。
- DIN 3.5–12 — 解放強度の調整範囲。多くの上級者を十分カバー。
- 弾性トラベル:トゥ45 mm/ヒール27 mm — 解放前に「逃げ」があり、衝撃吸収と誤解放抑制に寄与。
- ブレーキ幅:80/90/100/120 mm — スキーのウエスト幅に近いサイズ(+0〜15 mm)を選ぶのが理想。
- 重量:約2220 g/ペア — やや重いが、その分しっかりとした安定感と減衰性。
- 互換性:ISO 5355(アルペン)、ISO 23223(GripWalk)— ほとんどの大人用現行ブーツに適合。
- 素材:強化コンポジット主体+スチールピボット — 耐久性とパワー伝達を両立。
ライバル比較
- Marker Griffon 13 ID:やや軽量で定番。SPX 12はヒールの「たわみ」が長く、荒れた雪面での保持感が際立つ印象。
- Tyrolia Attack 14 GW:軽量で低スタック感。SPX 12はより減衰が効き、ロック感が強くヒールの弾性も長い。
- Look Pivot 14:伝説的な弾性とターンテーブルヒールで保持力は随一。ただし高価で調整幅が小さめ、深雪でのステップインはコツが要る。SPX 12は扱いやすくコスパ良好。
セットアップのコツ
- ブレーキはウエスト幅に合うサイズ(+0〜15 mm)を選択。
- 取り付け、DIN、前圧は必ずショップで調整・点検。
- KONECT版は互換プレートで有効。工具不要の長さ調整は共同使用にも便利。
よくある質問
Q: GripWalkブーツに対応していますか?
A: はい。ISO 23223(GripWalk)とISO 5355(アルペン)に対応。取り付け後やブーツ変更時は必ず解放値テストを。
Q: ブレーキ幅はどう選ぶ?
A: スキーのウエストに近い幅を。おおむね+0〜15 mmまでが折りたたみや走行性のバランスが良好です。
Q: SPX 12 GWとSPX 12 KONECTの違いは?
A: GWはフラットマウント。KONECTは統合プレートで工具不要のBSL調整が可能。複数人での共用にも便利です。
まとめ
- 長い弾性で保持力と減衰に優れ、プレリリースを低減。
- エッジの反応は正確で高速域でも安定。
- 留意点:やや重め/ツーリング用途不可/DINは最大12。