Look PX 18 WC Rockerace — 詳細レビュー
Look PX 18 WC Rockerace は、妥協のないワールドカップ用レーシングビンディングです。R22プレート専用設計、ブーツはISO 5355(アルペン)専用。市場最長クラスの弾性(約45 mm)による高い保持力と、短い取付けゾーン+セミサスペンデッドヒールが生む正確な板のたわみで、アイスバーンでも安心して踏み込めます。
適したユーザー/不向きなユーザー
- 適したユーザー:FIS レーサー、コーチ、上級者。SL/GS/SG のハードバーンで安定性と精度を最重視する人。
- 不向き:オールマウンテン/フリーライド用途。DINは10開始、ブレーキは<80 mm、ソールはアルペンのみの完全レーシング仕様。
雪上でのフィール
フルメタルのRACEアルミトゥは約45 mmの弾性トラベルで衝撃とバイブレーションを吸収しつつ、ブーツを確実にセンター保持。セミサスペンデッドのRockeraceヒールと短い取付けゾーンにより、プレート上でもスキーが素直にたわみ、強いエッジグリップと圧のコントロール性が向上。結果として、ダイレクトで減衰に優れた「ロック感」のあるレーシングインターフェースを実現します。
主要スペックと意味
- タイプ:レース/アルペン — プレート前提の精密設計。ツアー/ハイブリッド用途は非対応。
- DIN:10–18 — 上級〜エキスパート/体格の大きい方向けの高設定域。中級者向けではありません。
- 弾性トラベル:45 mm — 長いトゥ側弾性でチャタリングによる早期解放を抑制し、ターン中の安定性を確保。
- ブレーキ幅:<80 mm — 細身のレーシングスキー(ウエスト約65–75 mm)向け。ワイドスキーは非対応。
- 重量:1635 g(片側、「½ pair」表記)— 重いが、その分ハイスピードでの安定と減衰に貢献。
- 互換性:ISO 5355 A + R22プレート — アルペンソールのみ。GripWalk/WTR 非対応。R22搭載スキー専用。
- 素材:アルミ/スチール+テフロンAFD — 高剛性・高耐久のフルメタル設計で、安定した解放を実現。
取付けとセッティング
- R22プレートが必須。DIN値と前圧は有資格テクニシャンに調整依頼を。
- ブレーキは<80 mmを選択。ISO 5355ソールに合わせてAFD高さと滑走性を確認。
比較
- Look Pivot 18 GW:GripWalk対応・ワイドブレーキなど汎用性は上。PX 18はR22上でより剛性が高く、レース向けの「固定感」が強い。
- Marker XComp 18:同じくレース特化。Lookはトゥ弾性が長く、しっとり落ち着いた乗り味が特徴。
- Tyrolia Freeflex 16/18:やや軽量でマイルドだが、荒れた高速域ではLookの方が剛性感と安心感が高い印象。
重要ポイント
- 45 mmの長い弾性+剛性の高いプレート一体感で、保持力とコントロールが秀逸。
- レース特化:狭いブレーキ、高DIN、ISO 5355専用、R22必須。ゲートでは最適、汎用性は低い。
- フルメタルの堅牢性:重量増と引き換えに、安定性・精度・耐久性を獲得。
よくある質問
Q: GripWalkブーツは使えますか?
A: いいえ。ISO 5355(アルペン)専用です。GripWalk対応が必要なら Look Pivot 18 GW を検討してください。
Q: どのスキー/プレートに対応しますか?
A: R22プレート装備スキー専用です。フラットマウントは想定していません。
Q: オールマウンテン用途での Pivot 18 との違いは?
A: PX 18はより剛性が高くR22前提のレース最適化。Pivot 18 GWは汎用性(GW対応・ワイドブレーキ)が高いです。
Q: DIN 10–18は誰向け?
A: 高速で積極的に攻める上級者/体格の大きい方向け。レジャー中心の方は低めのDINレンジを選びましょう。
総評
シリアスなレーサーにとって、Look PX 18 WC Rockerace はベンチマーク的存在。最大級の保持力、直結感のあるパワー伝達、予測しやすい解放をフルメタル構造で実現。R22運用前提で本気のタイムを狙うなら最有力。汎用性やGripWalk重視なら Pivot 18 GW が好適です。

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