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によって Andrew Ingold

Head Supershape e v10 レビュー

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概要:フロントサイド志向の万能スキー

概要:フロントサイド志向の万能スキー Shape e‑V10は、レースのような硬さを追求せず、フロントサイドのカービング性能に重きを置いたオールマウンテンスキーです。ウエスト85mmという設定とややテーパードしたテールにより、ゲレンデでの素早いエッジチェンジとコントロール性に優れます。カルバ(Karuba)コアとカーボン/グラフェン要素を組み合わせた構造で、軽さと反応性を両立し、過度に重いスキーを嫌うライダーに最適です。

滑走特性とハンドリング

滑走特性とハンドリング 実際の滑走では、Shape e‑V10は情報量が多く扱いやすい印象です。チップロッカーと足下のキャンバーが組み合わさることで、ターンの入りがスムーズになり中間でのエッジグリップも安定します。フラットテールはターンの抜けを整え、短中回りのターンが得意です。高速域でも落ち着いていますが、極端に速いスピードや荒れた斜面では重めのモデルほどの安定感は得られません。

ゲレンデパフォーマンス

ゲレンデパフォーマンス このスキーは整地されたゲレンデでのカービング性能に優れ、確かなエッジホールドを提供します。170cmでのターン半径13.6mは短〜中回転向きでライン取りの自由度が高いです。サイドウォール/サンドイッチ構造とTech Backboneによりねじれ剛性が確保され、積極的な荷重でもエッジがしっかり残ります。硬雪や多少変わるコンディションでも信頼できる挙動です。

スペックの説明と意味

スペックの説明と意味 チップ幅139mm(170cm):ターンの入りを助けるワイドなチップ。ウエスト85mm:ゲレンデ中心の汎用幅で安定性と回頭性の両立。テール121mm:ターンの抜けがスムーズ。ロッカー/キャンバー/フラットテール:ロッカーで入りを容易にし、キャンバーで中間のグリップを稼ぎ、フラットテールで終端を安定。13.6mの半径は短〜中回り向き。カルバコア+カーボン/グラフェン:軽量で反応的。

対象ユーザーと比較

対象ユーザーと比較 Shape e‑V10は、主にゲレンデで滑り、遊び心のある操作性を求める上級~スポーティな中級者に適しています。素早いエッジングと扱いやすさを重視する点で、同クラスのフロントサイド志向スキーと競合します。一方で高速域での極端な安定性や深雪での浮力を重視するなら、より太く重めのモデルを検討すべきです。日常のゲレンデ滑走で楽しさと性能を両立させたい方におすすめします。