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によって Andrew Ingold

Head Oblivion 79 レビュー

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概要

Oblivion 79はパークやパイプ向けに設計された遊び心のあるツインティップスキーでありながら、ゲレンデや多様な地形でも使える汎用性を持っています。先端とテールに組み込まれた控えめなPNPロッカーはバターやスイッチ着地を容易にし、足下のキャンバーがエッジホールドとポップを維持します。79mmの細いウエストは素早いエッジチェンジと小回りを可能にし、レールワークや短いターンでの機敏さを提供します。

構造とスペックの説明

構造は縦積層のウッドコア・ツインティップ設計にカーボン補強を加え、UHM(高分子)シンタードベースを採用しています。先端幅は約110–113mm、テール幅は104–107mm(長さにより変動)で、着地時の接地やパークでの接触に強く働きます。79mmのウエストはエッジからエッジへの応答を速め、重量(約1830g/スキー 172cm)はポップや回転のしやすさに影響します。ターン半径(15–21m)は長さごとの回転性と安定性を示します。

雪上での性能

実際の滑走ではOblivion 79はやわらかく扱いやすい印象を与えます。PNPロッカーによりバターやスイッチの導入が容易で、ツインティップ形状はフラットでのトリックやスイッチ滑走を誘います。硬いバーンでも足下のキャンバーとカーボンのおかげで十分なコンタクトを保ちますが、高速域ではより幅広いオールマウンテンに比べ減衰がやや弱く感じられることがあります。

比較と代替モデル

純粋なパークスキーと比べると、Oblivion 79はわずかにオールマウンテン寄りでありつつも遊び心を失っていません。85–95mmクラスのやや幅広のツイントップと比べると浮力や高速安定性は劣りますが、ハンドリングは軽快で反応が良いです。完全にパーク特化のモデルはさらに強いポップや専用のレイアップを持つことが多いですが、パークとゲレンデの両方を1台でこなしたい人には良い選択肢です。

総合評価と対象ユーザー

総評としてOblivion 79は、中上級のフリースタイラーでパーク性能を重視しつつゲレンデ滑走も楽しみたい方に向きます。長所はパーク向けのロッカー、ツインティップの汎用性、活きの良いレスポンス。短所は深雪での浮力不足や高速域での減衰の弱さ。トリック重視なら短め、安定性重視なら長めの長さを選び、バインディングの同梱やプレート対応を購入前に確認してください。