Picture of the review author

によって Andrew Ingold

Head Kore team junior レビュー

No images available

概要

Kore Team ジュニアは、ゲレンデから柔らかい雪や遊びのある地形へとステップアップする若いスキーヤー向けの、軽量で汎用性の高いジュニア用オールマウンテン/フリーライドスキーです。テイプとテールにロッカーを備え、ジュニア向けとしては比較的狭めのウエストによりターンの入りが容易で機動性に優れます。142〜163cmのラインナップと短めのターン半径は小柄な子どもやティーンに扱いやすく、長尺は高速時の安定性を高めます。

構造とスペックの説明

構造は大人用KORE技術をジュニア向けに軽量化して採用:グラフェンを含むレイアップ、マルチレイヤーカーボンとサンドイッチキャップ構造、そして高耐久なUHMソールを用いています。これにより高い強度対重量比が得られ、ねじれ剛性を確保しつつ軽量化され、若い脚の疲労を抑えます。寸法は長さで変わり(例:149cmは122/85/105mm)、149cmの半径は約10.9m、重量は149cmで約1,420 g/片足(ビンディングなし)とされています。

雪上での性能

雪上での印象は遊び心があり反応が良い点です。テイプ/テールロッカーはターンの導入を容易にし、柔らかい雪での浮力を向上させ、フット下のキャンバー/フラットゾーンが整地でのエッジグリップと弾性を提供します。短いサイズは素早いドリルに最適な機敏さを示し、長いサイズは速度での安心感を増します。広めのチップとやや開いたテールでパウダーでの浮力も得られます。

対象ユーザーと比較

対象は? Kore Team ジュニアは、ゲレンデ中心の滑走から少し外れたオフピステまでを一本でこなしたい、フリーライド志向の若い滑り手に向いています。他のジュニア向けオールマウンテンと比べると、重量が軽く遊びやすい印象で、重いフルサイドウォールのレーシング系よりも扱いやすく、純粋なパークや入門モデルよりは作りがしっかりしています。モダンな素材と軽さを重視する保護者には魅力的です。

長所・短所と総合評価

長所は低重量、剛性を確保しつつ軽いレイアップ、ロッカープロファイルによる良好な浮力、そして多様な状況に対応する汎用ジオメトリです。短所としては、極端にエッジグリップや高速での精度を求める競技志向の若手にはやや寛容すぎる点、氷点下に近い硬い斜面ではエッジ保持に注意が必要な点が挙げられます。総合的には若いスキーヤーの成長を助ける優れたジュニア用オールマウンテンです。