Head Discovery 78 pro — Review
概要
Head Discovery 78 proは、26-27シーズンに登場するDiscovery Proラインの最も細いピステ寄りモデルで、Discovery 82 proと86 proの下に位置付けられる。ウエスト幅78 mm、170 cmで回転半径13.7 m、Protector EVO PR 11 GWシステムビンディングを採用しており、整地中心の日常スキーながら、横の柔らかい雪にも難なく対応できる設計。Proグレードはフル3Dウッドコア、ワイドモデル同様のAuxetic TechとSuperframe構造を共有しており、レシピは同じで形状だけが変わる。
雪上での挙動
コーデュロイ上では、78 proはクリーンかつ予測しやすくカービングする。Allride Rocker(チップが約20%早期立ち上がり、足元80%が通常キャンバー)が、シャベルを強く押し込まずとも早めにエッジを噛ませてくれる。エッジ角を高めると、Auxeticコアが負荷に応じて硬さを増し、高速のロングターンでも静かに走る。スラローム的なレースカービングを期待する人や、チタナルのSupershapeやWorldcup Rebelsに慣れたスキーヤーは、走行長全体の柔らかさを感じるだろう。代わりにこのスキーは中半径ターンに向き、ターンを早めに終わらせても破綻しにくい。整地外でも、広めのトップとSuperframeのダンピングで荒れた雪に落ち着いて入っていけるが、78 mmウエストは深雪向けの道具ではない。PR 11 GWビンディングはPowerRail取付で、靴からエッジへの伝達が直結的だ。
構造とスペック
Discovery 78 proは100%ウッドの3Dコア、Auxetic Technology(押し込むほど格子が硬くなる)、Superframe構造でねじれ剛性を確保し、グラフェン層で振動を抑える設計。チタナル単層は搭載しておらず、剛性はウッド+格子+フレームの組み合わせで作り出される。長さは156 / 163 / 170 / 177 cm、170 cmで128 / 78 / 110 mmのサイドカット、半径13.7 m。170 cmの重量は1ski約1605 gで、フロントサイド系オールマウンテンとしては軽い。Protector EVO PR 11 GWアルパインビンディングがPR Power Railに乗ったシステム仕様で、ツーリング適性は実質ゼロ。
どんな人に・比較対象
普段は整地中心で、ときどき横の柔らかい雪に入り、ミスを許してくれる1本が欲しい中・上級ピステスキーヤー向け。K2 Disruption 78Tiと比べると、78 proは軽くて走行長が少し柔らかく、低めの速度でカービングしやすい一方、チタナル入りK2の高角度グリップは譲る。Nordica Enforcer 80 sに対しては整地寄りでパウダー性能は控えめ — Enforcer 80 sはオールマウンテンの組合せに、Discovery 78 proは硬雪に最適。同社のHead Kore x 78 lyt prはコンセプトが異なり、より軽量でツーリング寄り、整地での安定性は控えめ — ほとんどツアーしないならDiscovery 78 proが正解だ。
良い点、注意点、結論
良い点
- 高速でなくてもエッジを倒しやすい。
- Auxeticコアが荷重で硬くなり、ロングターンが安定する。
- PR 11 GWシステムでパワー伝達がクリーン。
- 170 cmで約1605 gとセグメント内で軽量。
- 中級者からカービングを学ぶ人にも寛容。
注意点
- チタナル単層なし — レースバイトを求める強いスキーヤーには柔らかい。
- 78 mmウエストは深雪のオフピステ適性が限定的。
- システムビンディングのため取付や転売の自由度が低い。
- 統合マウントのためツーリングセットアップは不可能。
結論: Head Discovery Proラインから生まれた、整地中心スキーヤー向けのバランスのとれた1本。寛容で軽く、予測しやすいカーバー。横道に出ることが多いなら、より太いシブリングを選びたい。

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