概要
Fischer Alproute 88は、フィッシャーの入門用ツーリングライン「Alproute」の中で、幅が広く長さも長いほうのモデルです。フィッシャーは「アルパインツアーの頼れる相棒」と呼び、「スムーズでトラブルのないツーリング入門」を「手頃な価格の本格的なツーリング構造」で実現するとしています。サイズは155〜183 cmの5サイズ、ウエストは87〜89 mmで、短いAlproute 84より幅広い体格に対応し、柔らかい雪での面積もやや増えています。
雪上での挙動
スペック上、Alproute 88はハイエンドの性能よりも扱いやすく予測しやすい挙動を狙っています。フィッシャーは初級〜中上級者向けとし、オールラウンドなツーリング志向で、長さに応じて大きくなる中程度のターン半径(155 cmで18 m、169 cmで20 m、183 cmで22 m)を公表しています。トップのTour Rockerは接雪長を短くし、フィッシャーによればターン導入が容易になり、狭い場所での負担が減ります。Fiber Techグラスファイバー層は調和のとれたしなりと良好なターン性をもたらすとされ、整地、春雪、軽いパウダーでの中速域で寛容な乗り味が期待できます。金属を使わないポプラコアのため、硬い雪や荒れた雪では重いフリーツアラーほどの減衰性はありません。
構造とスペック解説
Alproute 88はAir Tecミリングを施したポプラウッドコアを採用しています。フィッシャーによると、このパターンでフレックスやねじれ安定性を損なわずにコア重量を25%削減しています。Fiber Techは均一なしなりと軽い操作性のためのグラスファイバーネットワークです。構造はサンドイッチサイドウォール(ウッドコア+ABSサイドウォール)、シンタードベース、工場チューンはサイド87°・ベース1°。プロファイルはTour Rocker(ティップロッカー)。フィッシャーはTransalp 10 PTピンビンディングと組み合わせており、同ビンディングはウエスト90 mmまでのツアースキー用とされています。フィッシャー公表の長さ別スペック:155 cm(118/87/105、18 m、1250 g)、162 cm(119/88/106、19 m、1350 g)、169 cm(120/88/107、20 m、1440 g)、176 cm(121/89/108、21 m、1500 g)、183 cm(122/89/109、22 m、1580 g)。重量はすべて片側1本あたりです。
誰向け&比較
Alproute 88は、ツーリングを始めたばかりの人やシーズンに数回ツアーに出る人で、ゲレンデや春雪にも使えるシンプルで寛容な1本を求める人に合います。フィッシャー内では、Fischer Transalp 86 CTIがより軽く性能志向の選択肢で、176 cmで1190 gと、同じ長さのAlproute 88より1本あたり約300 g軽量です。Dynafit Radical 88も同じウエストでポプラコアを使い、174 cmで1320 gと、長い登りではより軽快です。Rossignol Touring escaper 87も扱いやすいオールラウンドツアラーで、175 cmで1400 gです。
良い点、注意点、結論
良い点
- 寛容なFiber Techグラスファイバー構造がツーリング初心者に合う。
- トップのTour Rockerでターン導入が容易。
- 155〜183 cmの5サイズで幅広いスキーヤーに対応する。
- フィッシャーは本格的なツーリング構造を手頃な価格で提供すると位置づけている。
注意点
- 同じウエストの軽量ツアースキーより重い。
- 金属を使っていないため、重い雪、荒れた雪、アイスでの減衰性は控えめ。
- 87〜89 mmのウエストでは深いパウダーでの浮力はほどほど。
- 初級〜中上級者向けのため、上級者には物足りなくなる可能性がある。
結論: 手頃な予算でツーリングを始める人のための、信頼できるおおらかなツアースキーです。シンプルなオールラウンドのスタートに適していますが、長い登りや難しい滑走が目標になったら、より軽いか硬いスキーを検討しましょう。
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