Elan Wingman 78 c — Review
概要
Wingman 78 C は、刷新された Elan Wingman ラインで最も細く、最も扱いやすいモデル。カービングを楽に習得したい上達中のスキーヤーに向けたフロントサイド系のシステムスキーだ。Elan 独自の左右非対称 Amphibio プロファイルに Power Woodcore とカーボン 1 層を組み合わせ、Shift X プレートと EL 10.0 GW Shift ビンディング(DIN 3-10)のパッケージで販売される。ウエスト 78-80 mm に対しテール 110 mm というディープなサイドカットで、回転半径は 152 cm で 10.8 m、174 cm でも 14.4 m と短い。
雪上での挙動
Amphibio の考え方はシンプルで、各スキーの内側エッジにキャンバー、外側エッジにロッカーを配置するため、左右専用設計となる。このプロファイルのおかげでターン導入は驚くほど軽く、ロッカーの外側エッジがスムーズに切り替わり、角付けすればキャンバーの内側エッジがしっかり噛む。短い回転半径と相まって、78 C は一日中ショート〜ミドルターンを刻みたがるスキーだ。カーボンの軽量構造はスイングウェイトを抑え、中速域での扱いやすさを生む。上達中の初級者や中級者にはまさに理想的で、硬いバーンで強く踏んでもレーシングスキーほどのダンピングはないものの挙動は素直だ。
構造とスペック解説
78 C は Power Woodcore にカーボン 1 層を加えて軽量化し、PowerLine Technology — キャンバー側の内側エッジに沿って長さ方向に配置された補強層 — で強化される。RST サイドウォール(Racing Sidewall Technology)がパワー伝達を、シンタード高速ベースが滑走性を担う。寸法は 152 cm で 126-78-110 mm、160 cm で 126-79-110、168 cm で 127-79-110、174 cm で 127-80-110、回転半径は 10.8 / 12.4 / 13.0 / 14.4 m。付属の Shift X システムと EL 10.0 GW Shift ビンディングは DIN 3-10 をカバーし、GripWalk ソールに対応する。
誰のためか & 比較
圧雪されたゲレンデで一日を過ごし、ミスを罰するのではなく上達を後押しする安定したプラットフォームを求める、上達中の初級者〜中級者のためのスキーだ。スペック上最も近い K2 Disruption 78C(同じウエストのカーボン・フロントサイドカーバー)に対し、Elan は Amphibio の非対称構造によるエッジ切り替えの容易さで応える。Head Kore x 78 lyt pr は同じ幅の軽量オールマウンテン的解釈で、ゲレンデ脇では多少器用だが純粋なカービング性能では一歩譲る。Salomon Stance 80 はやや幅広で、より落ち着いたディレクショナルなオールマウンテンの乗り味を提供する。
良い点、注意点、結論
良い点
- Amphibio プロファイルによりターン導入が本当に軽く、寛容。
- ディープなサイドカットと短い回転半径が中速域でのカービング練習に応える。
- 軽量カーボン構造でスイングウェイトと疲労を抑制。
- GripWalk 対応 EL 10.0 GW Shift ビンディング付きの完成されたシステムパッケージ。
注意点
- 最長 174 cm までで、長身のスキーヤーには長さが足りない。
- DIN 3-10 のシステムビンディングは、体重のあるエキスパートや攻めるスキーヤーには上限となる。
- プレートが工場で組み付けられているため、ツーリング転用や自由なビンディング選択は不可。
- ウエスト 78-80 mm のため、新雪や荒れた雪では汎用性が落ちる。
結論: Wingman 78 C は Elan Wingman ラインへの入り口となる 1 台。最初のパラレルターンから本物のカービングターンへステップアップするスキーヤーのための、イージーで自信を育てるフロントサイドパッケージだ。

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