Elan Element 78 — Review
概要
Elan Element 78 はエントリー Element の枠を、よりオールピステで使いやすいプラットフォームへと広げます。ウエストは 144 cm の 75 mm から 168/176 cm の 78 mm まで広がり、Element 74 よりも荒れた整地や削れたエッジに対してわずかに寛容になりつつ、ターンの軽快さはそのままです。EST(Extended Sidewall Technology)と WaveMotion Technology により、キャップ構造の Element 74 よりも捩り剛性面でひとひねり進化しています。Shift X プレートと EL 10.0 GW SHIFT ビンディングが同梱され、ここでも本格的なシステムスキーです。
雪上での性能
Element 78 はカービングの鋭さを少し譲って懐の広さを得るタイプです。専用の細身カーバーのようにロードしてリバウンドする感じはありませんが、わずかに太いウエストにより、進歩中のスキーヤーが整地の端まで使い、脇の柔らかい雪にもスッと入り込めます。Early Rise Rocker と WaveMotion がターン導入を滑らかにしてくれ、波形のレイアップが均等にしなることで、姿勢が完璧でなくても板が暴れにくくなります。整地外では、軽い悪雪や浅い柔雪は落ち着いてこなしますが、パウダースキーではありません。システムビンディングと控えめな浮力で限界はすぐ伝わってきます。
構造とスペック
足元はファイバーグラス補強の Mono Woodcore で、金属層はありません。サイドウォールは EST(Extended Sidewall Technology)で、Elan はピステ寄りの Element に採用しています。ベースは押し出し成形で、Element 74 と同じ仕様。WaveMotion Technology は波形のプロファイルでスキー全体を成形し、フレックスをならし、捩りピークを抑えることを狙っています。ジオメトリは 144 cm の 125-75-102 mm から 168/176 cm の 127-78-104 mm まで、半径は 10.6 m から 16.9 m。プロファイルはビンディング下キャンバーと Early Rise Rocker。ビンディングは Shift X プレート上の EL 10.0 GW SHIFT です。
対象者と比較
これはラインの扱いやすさを欲しがるが 74 mm ウエストよりもう少し汎用性を求める人向けのエントリー Element です。Elan Primetime 33 と比べるとピステ精度とシャープさは大幅に劣ります — Primetime はカービングでは別格です — が、Element 78 のほうがアクセスしやすく、ミックスな雪面に対しても親しみやすい仕上がりです。Elan Wingman 78 c と比べるとジオメトリは似ていますが、Wingman はよりスポーティなフロントサイド〜オールマウンテンで、より攻撃的なスタンス向きです。同ライン最も近い兄弟は Elan Element 74 — より細く、よりカービング寄りです。
良い点、注意点、結論
良い点
- やや太めのウエストが荒れた整地で Element 74 より寛容。
- EST サイドウォールと WaveMotion がターン導入とフレックスを滑らかにする。
- システムスキー:Shift X プレートと EL 10.0 GW SHIFT ビンディングを同梱。
- 進歩中の人にやさしい価格とロッカープロファイル。
注意点
- 金属層が無いため、トップエンドのエッジグリップは控えめ。
- 押し出しベースは耐久性は高いが速さは控えめ。
- 本格的なパウダーや急斜面の悪雪向きではない。
- 上級ピステに進めば Primetime クラスと比べ早めに卒業することになる。
結論: 見た目より遥かにフレンドリーなエントリー級オールピステ。Element 74 より少し幅が欲しい中級者に向いた一台です。精度と食い込みを求めるなら 78 Ti RS へ。

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