Dynastar M‑Menace 90 レビュー
Dynastar M‑Menace 90 は、部分的なツインチップを備えた遊び心のある寛容なオールマウンテン/フリーライドスキーです。軽量で取り回しがよく、コブや林間、小回り主体の整地で楽しく滑れます。機敏さを重視する中級者~上級者に好適ですが、非常に硬いバーンや超高速域での安定性は控えめです.
どんなスキーヤーに向く?
- 整地・コブ・ツリー・浅めの新雪を軽快に楽しみたい中級~上級者。
- スイッチや小さなジャンプなど“遊べる”感触を好み、ハードなカービングよりピボット性を重視する人。
- ジュニアから大人用へ移行する軽量ライダーにも扱いやすいモデル。
不得手:氷化バーンでの本格カービング、重量級や超攻撃的な滑り、最高レベルの減衰性を求める用途。
構造と仕様(性能への影響)
- キャップ構造+ポプラコア:軽量でしなやか。ターン導入が容易でスイングウェイトが小さい一方、金属積層のスキーほどねじれ剛性・減衰は高くありません。
- グラスファイバー積層:反発と耐久性を適度に付与しつつ軽さを維持。
- つま先&テールロッカー(部分ツイン):つま先の浮力と素早いターン導入、テールの解放性とスイッチ滑走をサポート。全面キャンバー比でアイスでの食い付きはやや控えめ。
- シンタードソール:適切なワックスメンテで滑走性と耐久性に優れます。
主な数値
- サイドカット:118/90/108 mm(130–160 cm)または 119/92/109 mm(170–180 cm)。=90–92 mmウエストで素早いエッジ切替と最低限の浮力を両立。
- 回転半径:11 m(130)~27 m(180);23 m(170)。長くなるほど弧は長く安定、短いほど小気味よく回ります。
- 重量:約1450~1700 g/本(長さにより)。軽さ=俊敏・疲れにくい反面、荒れた雪面では落ち着きは控えめ。
- 長さ:130, 140, 150, 160, 170, 180 cm。
雪上での性能
整地
短~中半径で軽快。柔らかめの整地では十分なグリップ。非常に硬いバーンでは強く踏むとバタつきが出やすいので速度は控えめが◎。
コブ・ツリー
最も得意な領域。低スイングウェイトとしなやかなフレックスでリズムが取りやすく、ミスのリカバリーも簡単。わずかに上がったテールがクリーンに解放します。
荒雪・重めの返し
カットアップや重い荒れでは、軽さゆえに突き上げられやすい傾向。センターに乗り、スムーズなテンポで流すと持ち味を発揮します。
パウダー・ソフトスノー
90–92 mm+つま先ロッカーでブーツ~ふくらはぎ程度の新雪までは快適。より深い日や高速域にはウエスト100 mm超が有利です。
パーク&遊び
部分ツインと遊べるフレックスは小キッカー、バター、たまのスイッチに好相性。Atomic Bent 90 のような本格パーク機ではないものの、オールマウンテンにパークを少し混ぜたい人には楽しい選択。
サイズ選びとセットアップ
- 中級:身長マイナス 5~10 cm 目安。
- 上級/積極派:顎~鼻高を目安。安定感を求めるなら長め(~180 cm)。
工場推奨ライン付近のマウントでバランス良好。
近いキャラクターのスキー
- Atomic Bent 90:よりサーフィーでパーク寄り、さらにピボット性高。硬い整地でのエッジグリップは弱め。
- Salomon QST 92:構造由来の減衰・安定が上。やや重くルーズさは控えめ。
- K2 Mindbender 90C:カーボンで高速域に強め、コブでの寛容さはやや減。
- Black Crows Captis:似た幅と遊び心、エッジの食い付きは強めで価格は高め。
主なポイント
- キビキビ軽快:コブ・ツリーで真価発揮。
- 寛容なフレックス:上達を後押し。
- 軽くて疲れにくい:ただし最高速域の安定は控えめ。
- まずはオールマウンテン:氷上カービング専用ではない。
- コスパ良好な“遊べる”1本。
よくある質問
Q: 初心者にも合いますか?
A: 意欲的な初心者~中級者には合います。軽くて寛容、ピボットも容易。氷化メインなら、より細身のフロントサイド寄りも検討を。
Q: パウダーでの性能は?
A: 約10~20 cm までは快適。より深い雪や高速域ならウエスト100 mm超が有利です。
Q: 長さはどう選ぶ?
A: 中級:身長 − 5~10 cm。上級:顎~鼻高。長め=安定、短め=取り回し。
Q: 高速安定性は?
A: 中速域が守備範囲。高速やアイス重視なら Salomon QST 92 や K2 Mindbender 90C も候補に。