Down CountDown Carbon 114 — レビュー(24/25)
Down CountDown Carbon 114(CD114)は、114 mmウエストのモダンなフリーライドスキー。ハイブリッドロッカー、長いターン半径、そして24/25で強化された耐久仕様(厚いソール/エッジ+足元チタナル補強)により、ディープでの浮力と、荒れたバーンや硬い雪面での安心感を両立します。
重要ポイント
- 速度域に強い安定感:長い半径(23–27 m)が荒れた雪でも落ち着いた挙動をキープ。
- かんたんに浮く:114 mm+楕円ティップロッカーで素早くプレーンしスムーズに導入。
- 24/25の耐久アップ:1.8 mmソール、2.2 mmエッジ、605 mm足元チタナルインサート。
- カーボン+グラス構成:幅のわりに軽快、Semperdurラバーで振動を吸収。
- 最も「ルーズ」でも「遊べる」系でもない:中立〜ディレクショナル志向にマッチ。
雪上での性格
- パウダー&ツリー:低めの楕円ティップロッカーで素早く浮き上がり、5点形状でピボットもしやすい。ほぼフラットなテールはトラバースや着地を安定。
- 荒れ&食べ残し:長半径+足元キャンバーがスピード域でも落ち着きを維持。新しいチタナルゾーンが食いつきと減衰を追加。フルメタル級の突進力(重めのRustler 11など)ほどではないが、重量のわりに非常に沈着。
- 圧雪&ハード:114 mmとしてはしっかりエッジホールド。長い弧を得意とし、氷結バーンでは広さゆえの限界はあるが、十分こなせる。
- ドロップ&ランディング:フラット寄りテールが着地を支え、足元補強がビンディング保持と耐衝撃性に寄与。
24/25の更新点
- 足元中心に605 mm×0.5 mmのチタナルゾーンを追加(剛性・減衰・保持力)。
- 1.8 mm UHM焼結ソール+2.2 mmスチールエッジへ厚みアップで耐久性向上。
- 50K Sigratexカーボン+トリアックスグラス+Semperdurラバーで応答性と安定感を両立。
- 標準コア:ポプラ+アッシュ。軽量版“114 L”はパウロニア採用。
対象スキーヤー
可変雪で落ち着きを保つディレクショナル系フリーライドを求める人。リゾートのディープデイ、サイドカントリー、ハイブリッドビンディングでのライトツアーまで幅広く。登り性能重視なら軽量な114 Lが◎。
比較
- Black Crows Anima(118):よりサーフィーで遊べる反面、ハイスピードの落ち着きは控えめ。
- Blizzard Rustler 11(112):重くメタル濃いめ。カリカリの荒れを押し切る力は強いが、ややピボット性は低下。
- DPS Pagoda 112 RP:短半径でツリーが超軽快、全開域の安定はCD114に軍配。
- Moment Wildcat 118:浮力抜群・ルーズなテール。重めでビッグマウンテン志向。
スペック解説
- ロッカープロファイル:ハイブリッド(ティップ/テールロッカー+キャンバー)— 浮力とピボット性に、足元のグリップと反発を両立。
- サイドカット:138‑114‑130 mm — 十分な表面積で浮き、やや絞ったテールで抜けが軽い。
- 半径:23 m(182)、25 m(189)、27 m(196)— ロングターンと荒れ面の安定重視。
- 重量(メーカー公称・ペアの可能性高):196 cm 4550 g/182 cm 4460 g/189 cm不明 — クラス比で軽めだがULではない。ハイブリッド運用に好適。
- 構造:サンドイッチ(Sigratexカーボン、トリアックスグラス、Semperdurラバー、1.8 mm UHM焼結ソール、2.2 mmエッジ、足元チタナル)— レスポンスと耐久のバランス設計。
- 長さ:182/189/196 cm — 地形と速度域で選択(下記)。
長さとマウントの指針
- 長さ:182 cmはタイトなツリーや軽量体型向け。189 cmは万能。196 cmはオープンフェイスや重量級、ハイスピード志向に。
- ビンディング:50/50ならShift/Tecton/CAST等のハイブリッド。ゲレンデ専用はアルペン。ロングツアー中心なら軽量な114 L+テック系を。
- 取付位置:推奨ラインから始めると浮力とエッジのバランスが良好。
注意点
- 短半径のソフトなツインほど寛容・遊べる系ではない。
- 氷上では114 mmの限界はある(こなせるが専門外)。
- フルメタル級の“圧し切り”性能はやや控えめ。
よくある質問
Q: 公称重量は1本あたり?ペア?
A: 明記はありませんが値(約4550 g)からペア表記の可能性が高いです。196 cmで1本あたりおよそ2250 gを目安に。
Q: 114と114 Lの違いは?
A: 114 Lはパウロニア芯で大幅に軽量。登りが楽になりますが、標準114の方がリゾートの荒れや高速域で落ち着きと減衰が勝ります。
Q: 相性の良いビンディングは?
A: 50/50運用ならShift/Tecton/CASTなどのハイブリッド。ゲレンデ専用はアルペン。登り重視や長距離なら114 L+テック系が有利。
Q: 圧雪でのカービングは?
A: 114 mmにしてはエッジが信頼でき、長い弧をクリーンに描けます。あくまでフリーライド幅の限界はあるものの、十分対応可能です。
総評
CountDown Carbon 114は、ディープでの確かな浮力と、荒れた雪での落ち着きを高次元で両立。24/25の強化により耐久性・減衰も底上げ。深雪のゲレンデ日、サイドカントリー、時々のツアーまで一本でこなしたい人に、自信を持って勧められる1台です。