更新日 2026.10.18
スキーレビュー · Blizzard · 26-27 シーズン

Phoenix sl レビュー

Blizzard Phoenix SLの詳細レビュー:W.S.D. Racing Construction、シングルTi、フルキャンバー、Race Plate B、TP11 Light Demo W。乗り味、ターン特性、長所と短所、スペックを解説。

スペック5 レングス · タップで切替
ウエスト
70mm
全レングス共通
トップ
121.5mm
レングスにより異なる · 119.5–121.5
テール
104mm
レングスにより異なる · 102–104
ラディウス
14.5m
レングスにより異なる · 11–14.5
1本あたり重量
1740g
レングスにより異なる · 1320–1740

概要

Phoenix SLは、ブリザードが26/27シーズンに投入する新しいPhoenixラインの中でスラローム形状を持つモデルです。Phoenixは女性向けピステファミリー(W.S.D.、Women Specific Design)で、Black Pearl 84より下の女性向けフロントサイドスキーを置き換えます。位置付けはPhoenix R14 Proの一段下:同じFDT Race Plate Bを使いながら、より軽いTP11 Light Demo Wビンディング(DIN 3〜11)と、2枚ではなく1枚のチタナール層を組み合わせます。ブリザードはこの構造をW.S.D. Racing Construction + Trueblend Pisteと呼び、フルABSサイドウォールとフルキャンバープロファイルを備えます。トップロッカーを一切持たない唯一のPhoenixです。サイドカットは148、154、160 cmで119.5-70-102 mm、166と172 cmで121.5-70-104 mm、ラディウスは11、12、13、13.5、14.5 m。重量は148 cmで1本1,320 gから172 cmで1,740 gまで(ブリザード公表のペア重量を半分にした値)。

雪上パフォーマンス

ブリザードはSLを、硬い雪面で一日中シャープなカービングターンを刻みたいスポーティなピステスキーヤーのためのPhoenixと説明しており、ジオメトリーもそれを裏付けます。70 mmのウエスト、短いサイズで10〜11 mのラディウス、トップよりわずか17〜19 mm細いだけのテール。スペック上は、素早く食いつき、エネルギッシュにターンを仕上げる小回りカーバーです。フルキャンバーは、スキーを傾けた瞬間にエッジ全体が接雪することを意味し、構造から見てアイスバーンでのグリップは最大化される一方、ロッカー付きの72 Tiに比べると雑なターン導入への寛容さは低くなります。1枚のTi層 — ブリザードがTi Insert Constructionと呼び、軽量なチタナール構造と位置付けるもの — は、ダブルメタルのスキーより楽なターン入りと高速安定性の両立を狙っています。したがってSLはR14 Proよりも活発で要求度の低い乗り味になるはずですが、荒れたピステでの落ち着きはいくらか犠牲になります。足下にレースプレートがある以上、積極的に滑ることを好むスキーであることに変わりはなく、柔らかい雪やコブは守備範囲ではありません。

構造とスペックの解説

  • コア:Trueblend Piste Woodcore — 密度の異なる2種類の木材の単板を3つのフレックスゾーン(硬いセンター、ビンディング周辺はミディアム、トップとテールは柔らかめ)に構成。女性向けにチューニング(W.S.D.)。
  • メタル:ブリザードのW.S.D. Racing Constructionにおけるシングルチタナール層(Ti Insert Construction)。
  • サイドウォール:フルABSサイドウォール。
  • プロファイル:Full Camber — トップにもテールにもロッカーなし。
  • プレートとビンディング:FDT Race Plate BとTP11 Light Demo W(DIN 3〜11)をシステムとして供給。
  • 工場出荷時のエッジチューニング:ベース0.9°、サイド87.5°。
  • 寸法:119.5-70-102 mm(148、154、160)、121.5-70-104 mm(166、172)。
  • ラディウス:11 m(148)、12 m(154)、13 m(160)、13.5 m(166)、14.5 m(172)。
  • 重量:148〜172 cmで1本あたり1,320 / 1,420 / 1,530 / 1,660 / 1,740 g。
  • 長さ:148、154、160、166、172 cm。

誰に向くか、競合との比較

SLは、整地で小回りから中回りのカービングを楽しみ、ダブルチタナールのR14 Proほどの重さと価格なしにレースプレートの感触を求める上級の女性に向きます。175 cmという長いサイズを諦められることも条件です。Phoenixライン内では、72 Tiが3 mmのトップロッカー、パーシャルサイドウォール、HP Short Plateを備えたより柔らかな選択肢で、R14 Proは2枚目のTiシート、Active Armor、TPX12ビンディングを追加します。当カタログで最も近いライバルは、Nordica Belle sl dc fdt(69 mm、フルキャンバー、11〜13 m、同じくシステムスキー)、Atomic Cloud c12(69.5 mm、12〜15 m)、Elan Primetime n4 w(121-69-102 mm、Mono Ti、Shift Xプレート、10〜13.7 m)です。Phoenix SLはこの4本の中で最も広いサイズ展開と、最長サイズで最も長いラディウスを持ち、純粋なスラロームレプリカというより小回り〜中回りのカーバー寄りと言えます。

良い点、注意点、結論

良い点

  • 70 mmウエストと11〜14.5 mのラディウスによるスラロームジオメトリーで、素早くエネルギッシュな小回り。
  • フルキャンバーとフルABSサイドウォールによる、硬い雪面でのダイレクトなエッジグリップ。
  • R14 Proより軽いシングルTi構造と、それに見合った低DINのビンディング。
  • 148〜172 cmの5サイズ展開で、各サイズに固有のサイドカットとラディウス。

注意点

  • フルキャンバーとレースプレートはクリーンな技術に応える反面、雑なターン導入は許容しない。
  • 長いサイズではプレートとビンディングを除いても1本1.5〜1.7 kg。
  • システムプレートのため、ビンディングはTP11 Light Demo Wに固定される。
  • 硬い雪面のスペシャリストで、整地以外では助けにならない。

結論: Phoenix SLは、ブリザードの26/27ラインにおける女性向けスラロームカーバーです。フルキャンバー、シングルTi層、レースプレートを5サイズで提供します。小回りと、より軽く活発なスキーが欲しいならR14 ProよりSLを。ロッカーとリラックスした一日が欲しいなら72 Tiを選んでください。

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