標高1,000mまで雪:諸聖人の日、オーストリアとバイエルンに小雪

2017年1月、ザルツブルク州カプルン近郊のキッツシュタインホルンで、ゴンドラの下の氷河ゲレンデを滑るスキーヤー。写真:Daniel Frank via Wikimedia Commons、CC0
諸聖人の日にあたる2026年11月1日(日)、上空の寒冷低気圧の影響で、アルプス北部と東部では標高約1,000mまで雪が降る見込みだ。ドイツ気象局は、バイエルン・アルプスの標高1,000m以上で1〜5cm、ベルヒテスガーデン・アルプスで最大15cmの降雪を予想している。スイスとフランスは晴れが続く。
要点
- 11月1日(日)、アルプス北側の降雪高度は約1,000mまで下がる。
- オーストリアの2つのメディアによると、シュタイアーマルク州では700〜1,000mまで下がる可能性がある。
- ドイツ気象局(DWD)の予報は1〜5cm、ベルヒテスガーデン・アルプスでは5〜15cm。
- 11月1日(日)の標高3,000mの気温は約−12°Cまで下がる。
- シュトゥーバイ、ピッツタール、カウナータール、ゼルデン、キッツシュタインホルンでは、すでに氷河でスキーができる。
寒冷前線ではなく寒冷低気圧
10月31日と11月1日の寒さは西から来るものではない。上空にだけ存在する低気圧が、湿った冷たい空気を北東から南ドイツとオーストリアへ送り込んでいると、ドイツ気象局DWDは10月31日(土)朝に発表した。やや強い北東風も伴う。
10月31日(土)の降雪高度は、予報や地域によって1,000〜1,500mにとどまる。バイエルン・アルプスからザルツカンマーグートにかけてのアルプス北縁では、10月31日(土)午後から弱いにわか雪が降り始める可能性がある。降雪の中心は11月1日(日)未明から日中にかけてだ。
11月1日(日)、雪はどこまで下がるか
11月1日(日)の降雪高度については、ほとんどの予報が約1,000mで一致している。GeoSphere Austriaの予報に基づくオーストリアのメディアeXXpressは「1,000メートル前後」とし、北斜面では強い北風と視界不良が見込まれるとしている。
| 地域 | 11月1日(日)の降雪高度 | 出典 |
|---|---|---|
| オーストリア、アルプス北部 | 約900〜1,000m | ORF Wetter、eXXpress |
| シュタイアーマルク州 | 700〜1,000m | 5min.at、oe24 |
| バイエルン・アルプス | 約1,000m以上 | DWD |
| アルプス北部(UBIMET) | 1,000mをやや下回る | Heute |
| スイス、フランス | 晴れ、降雪予報なし | MeteoSwiss、Snowplaza |
オーストリア公共放送の気象サービスORF Wetterは、11月1日(日)は標高約900m以上で雪になると予想している。5min.atとoe24によると、シュタイアーマルク州では北東からの空気が山地にせき止められ、降雪高度は700〜1,000mまで下がる。Heuteによると、予報会社UBIMETはアルプス北部の降雪高度を1,000mをやや下回るとみている。
降雪量と気温
降雪量は少ない。センチ単位の数字を示しているのはDWDだけで、10月31日(土)夜から11月1日(日)夜にかけて、標高約1,000m以上で「1〜5cm、ベルヒテスガーデン・アルプスでは5〜10cm、同地の風上斜面では最大15cmの新雪」としている。
eXXpressによると、11月1日(日)の気温は標高2,000mで約−6°C、3,000mで約−12°C。谷の最高気温は約4〜12°Cにとどまる。オーストリアのGeoSphereは、10月31日(土)朝の時点で気象警報を出していなかった。
2026年10月31日(土)8時30分、降雪前のベルヒテスガーデン上方、イェンナーからの眺め。DWDは11月1日(日)夜までにここで最大15cmの降雪を予想している。写真:www.foto-webcam.eu
スイスは晴天続く
オーストリアの西側では高気圧の支配が続く。スキー情報サイトSnowplazaは「スイスとフランスでは高気圧の支配が続き、ミッテルラントは雲海に覆われ、その上は晴れる」と伝えた。MeteoSwissはツェルマットとエンゲルベルクについて、10月31日(土)から11月2日(月)まで降水なしと予報しており、スイスの高所の観測所は10月31日(土)朝の時点で乾燥し、氷点下だった。
11月1日に滑れる場所
今回の雪で新たに開くスキー場はない。雪はすでに営業している氷河に降り、秋のゲレンデを助ける。下の表は、2026年10月31日(土)時点で各運営会社が公表している状況だ。
| エリア | 状況 | 営業開始 |
|---|---|---|
| シュトゥーバイ氷河 | 営業中 | 10月9日(金) |
| ピッツタール氷河 | 営業中、シーズンオープニングは11月6〜8日 | 9月26日(土) |
| カウナータール氷河 | 営業中 | 10月17日(土) |
| ゼルデンの氷河 | 営業中、10月30日からリフト3基を追加 | 10月9日(金) |
| キッツシュタインホルン | 氷河スキー | 日付の公表なし |
| メルタール氷河 | 休業中 | 冬季営業はまだ |
オーストリアでは11月1日(日)から、冬の路面状況での冬用タイヤ規則が適用される。Snowplazaによると、11月2日からの週も寒く、おおむね乾燥した天気が続き、まとまった新雪は見込まれていない。
冷たい氷河の雪がスキーに意味すること
シーズン初めの氷河ゲレンデは幅が狭く、硬く圧雪され、−10°Cの朝はアイスバーンになっていることが多い。数センチの新雪ではそれは変わらない。板幅よりも、鋭いエッジと硬い雪をしっかりとらえるスキーが重要になる。
こうした日に向けて、Atomic Redster Q7とRossignol Experience 80 Carbonをメーカー公表値で比較するか、Pick-a-Skiでレベルと滑る場所に合わせてカタログのランキングを確認してほしい。

