Icon RS 16 レビュー
Salomon Icon RS 16 レビュー:FIS・マスターズ向けDIN 8-16レース用ビンディング。V字トゥ、75mmブレーキ、1450g。スペック、取付、比較、FAQ。
Chassis
alpine · race概要
Salomon Icon RS 16は、SalomonのIcon RSレース用ビンディングの中位モデルです。DIN 8–16、対応はアルパインソール(ISO 5355)のみ、ブレーキは75mmの1種類で、フラット販売。Salomonは「ワールドカップで勝ってきたビンディングのレシピを次世代のチャンピオン向けに仕立てた」ハイエンドレース用と説明し、上級者・エキスパート向けとしています。Iconの構造は、V字型トゥピース、Centralized Power Transfer(取付ビスをブーツの真下に配置)、ロープロファイルのシャシー、トゥとヒールの金属補強、完全フラットなレースペダルの組み合わせ。Salomonは足元に最大30%多くのパワーを伝え、トップとテールの圧力を最大15%減らすとしています。RS 16は以前からのモデルで、26/27は新しい品番で継続。その上に新しくSalomon Icon RS 19が加わりました。
誰向け?
- DIN 12までのビンディングでは解放値が足りなくなったFIS、クラブ、マスターズのレーサー。
- Salomon Icon RS 12からステップアップする年長のジュニア。
- Salomonの最小体重目安は66kg。小柄・軽量なスキーヤー向けではありません。
- ISO 5355ソールのアルパインブーツを使うレーサー。GripWalkやツーリングソールには非対応。
スペックの意味
- DIN 8–16: 多くの成人FIS・マスターズレーサーが使う解放値をカバー。設定値は技術者が決め、レンジの中央付近に来るのが理想です。8未満ならRS 12、15や16ならビンディングを限界で使わずに済むRS 19を検討してください。
- ブレーキ75mm: 唯一の幅。SL、GS、細身のレースカービングスキー向けで、ウエスト約75mmを超えるとブレーキアームがエッジをかわせません。
- 重量 1本1450g(ペア約2900g): レース用として標準的で、RS 12より1本あたり70g重い。
- エラスティックトラベル: SalomonはIcon RS 16のトゥ・ヒールの弾性ストローク値を公表していません。
- 互換性 ISO 5355 A: 成人用アルパインソールのみ。米国の販売店はソール長262–361mmと記載しています。
- スタンドハイト: Salomonは「ロープロファイル」とだけ説明。販売店の数値は食い違っており(2店がビンディング高12.8mm、別の1店がスタンドハイト17.5mm)、測定位置の違いと考えられます。ランプ角が気になる場合はレース専門ショップに確認してください。
- 素材: スチールとガラス繊維強化ポリアミド、トゥとヒールに金属補強。
雪上での挙動
Pick-A-Skiは公表スペックを比較しているため、ここではSalomonが説明する設計意図をまとめます。ビスをブーツの下に集めることでトップとテールが自由にたわみやすくなり、これが「圧力を15%逃がす」という主張の根拠です。V字トゥとフラットなレースペダルは、硬いレースブーツで操作する前提で、硬い雪や注水バーンでの直接的で精密なつながりを狙っています。クッション性のあるレジャー向けではなく、硬質でレース志向の感触を想定してください。弾性ストロークは非公表のため、解放前にトゥとヒールがどれだけ衝撃を吸収するかを比べる数値はありません。
耐久性とサービス
スチールとガラス繊維ポリアミドに金属補強のトゥとヒールという構成はレース用として標準的で、1シーズンのトレーニングとレースに十分耐えます。ペダルとソール接触面の摩耗を点検し、砂や汚れを取り除き、解放値は毎シーズン初めと激しい転倒の後に確認してください。ソールがすり減ったレースブーツは解放特性を変えるため、ブーツメーカーの推奨に従ってソールやトゥ・ヒールのラグを交換しましょう。
取付とブレーキ選択
Icon RS 16はフラット販売ですが、ビスをブーツ下に置くSalomonのレース用取付パターンを採用し、通常はレースプレートに取り付けます。注文前にプレートやスキーがIconのパターンに合うか確認し、取付と解放値の確認はレース専門ショップに任せてください。75mmブレーキのため、レーススキーと細身のレースカービングスキー専用です。Salomonはフラットなレースペダルをアルパイン用レースブーツと組み合わせることを推奨しています。
比較
- Atomic Icon rs 16:同じIcon RSの名を持つAtomicのビンディング。DIN 8–16、75mmブレーキも同じ。カラー、価格、チームの供給元で選べます。
- Marker Comp 16:DIN 6–16のレース用。下限が低く、16までの余裕が欲しい軽めのレーサーに合います。
- Look Spx 15 rockerace:LookのRockeraceプレート用のDIN 7–15レース用。スキーがそのプレートを使っている場合に主な候補です。
- Iconシリーズ内:Salomon Icon RS 19がDIN 11以上を担当し、Salomon Icon RS 12がDIN 4–12をカバーします。
よくある質問
Q:RS 16とRS 19、どちらを選ぶ? **A:**解放値がレンジの中央付近に来るモデルを選びます。DIN 8–13程度ならRS 16、14以上ならRS 19(DIN 11–19)のほうが余裕があります。
Q:GripWalkブーツは使える? **A:**いいえ。Icon RS 16はISO 5355専用です。ウォークソール用にはSalomonの別モデルIcon 12 GripWalkがあります。
Q:オールマウンテンスキーに付けられる? **A:**ブレーキが75mmしかないため、ウエスト約75mm以下のスキーに限られます。それより太いスキーには、幅広ブレーキを選べるビンディングを選んでください。
Q:重さは? **A:**Salomonの公表値は1本1450g、ペアで約2.9kgです。
