更新日 2026.10.19
スキーレビュー · Dynastar · 26-27 シーズン

M tour 94 レビュー

Dynastar M tour 94の詳細レビュー:Hybrid Core 2.0(ポプラ/PU)、フルサイドウォール、プログレッシブロッカー、160–186 cm。乗り味、ターン特性、長所と短所、スペックを解説。

スペック4 レングス · タップで切替
ウエスト
94mm
レングスにより異なる · 93–94
トップ
128mm
レングスにより異なる · 127–128
テール
118mm
全レングス共通
ラディウス
17m
レングスにより異なる · 14–18
1本あたり重量
1350g
このレングスのみ

概要

Dynastar M tour 94(M-Tour 94 Openとして販売)は2026/27シーズンの新モデルで、Dynastarのフリーツーリングラインに93–94 mmのウエストを加え、Dynastar M tour 90とDynastar M tour 100の間に位置します。ブランドのHybrid Core 2.0(軽量なポプラ材とPUを組み合わせたコア)を、フルサイドウォールのサンドイッチ構造に収め、トップとテールには長いプログレッシブロッカーを採用しています。サイドカットは160・170 cmで127-93-118 mm、178・186 cmで128-94-118 mm、半径は14 mから18 mへと長さに応じて伸びます。Dynastarは上級者(エキスパート)向けとし、使用比率をフリーライド80%、ピステ20%としています。ビンディングなしの「Open」で販売されるため、ツーリングビンディングは自由に選べます。

雪上パフォーマンス

スペック上は、滑走重視のツーリングスキーです。トップとテールの長く高いプログレッシブロッカーにより、狭い場所でのピボットが容易で、新雪ではショベルが浮きやすく、荒れた雪でも引っかかりにくいと考えられます。フルサイドウォールは、硬い雪、風で締まった雪、春の再凍結した雪で、キャップ構造よりも直接的でしっかりしたエッジングを期待させます。178 cmで17 mの半径なので、中〜大回りが自然なターン弧で、14 mの160 cmははっきりと小回りしやすくなります。178 cmで1枚1350 gという重量は「軽いが山岳レース用ではない」クラスで、登りは効率的、下りでは1100 g未満のレーススキーのような神経質さがありません。94 mmのウエストに対して118 mmのテールは幅広めで、素早く抜けるよりもターン後半のサポートを重視した形状といえます。

構造とスペックの解説

  • コア:Hybrid Core 2.0 Light Poplar PU。ポプラ材のラミネートコアにPUを組み合わせ、重量と接着グラスファイバーの使用量を減らす設計。
  • 補強:ユニディレクショナル(一方向)グラスファイバー。
  • 構造:Sandwich Full Sidewall。トップからテールまで全長にわたる垂直サイドウォール。
  • プロファイル:Progressive Rocker。トップとテールに長く高いライズ。
  • サイドカット:Adaptive Power Sidecut。
  • ベース:シンタードHDベース。
  • ジオメトリー:127-93-118 mm(160、170 cm)、128-94-118 mm(178、186 cm)。
  • 半径:14 / 16 / 17 / 18 m。
  • 重量:178 cmで1枚1350 g。
  • ビンディングなしで販売。

誰に向くか、競合との比較

M tour 94は、滑りのために登る力のあるスキーヤーで、真冬のパウダーの日にも春の硬い斜面にも1本で対応したい人に向いています。Dynastar M tour 90と比べると、ウエストが広く、テールもかなり大きく(110 mmに対して118 mm)、浮力とサポートが増す一方、硬い雪での細いスキーならではの俊敏さはやや減ります。Dynastar M tour 100は134-100-124 mmでさらに浮力があり、178 cmで1380 gと重量はほぼ同じです。他ブランドでは、Head Crux 93がほぼ同じウエストで177 cmの半径18.6 m、1280 gとより軽量、Black diamond Helio carbon 95はカーボン構造でさらに軽く、Movement Alp tracks 96は178 cmで約1300 g、半径19 mなので、この中ではDynastarが最も小回り寄りです。

良い点、注意点、結論

良い点

  • フルサイドウォールとポプラコアで、硬い雪でもしっかりしたエッジング。
  • トップとテールの長いプログレッシブロッカーで、浮力とピボットのしやすさ。
  • 160から186 cmまでの4サイズで、半径も14から18 mへ段階的に変化。
  • ビンディングなしなので、どのツーリングビンディングとも組み合わせ可能。

注意点

  • 178 cmで1350 gは、軽さ最優先のロングツアー向きではない。
  • トップとテールのロッカーにより、アイスバーンのトラバースでは有効エッジが短くなる。
  • エキスパート向けの設定で、ツーリング初心者には寛容さが足りない。
  • ビンディングは別途購入が必要で、総費用が上がる。

結論: M tour 90とM tour 100の間を埋める、滑走重視の94 mmフリーツーリングスキーです。最後の数グラムの軽さよりも、浮力とフルサイドウォールのエッジグリップを重視するなら選ぶ価値があります。

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